映画評536 ~ ライフ

今回は「ライフ」

映画110904

超ハイスピードカメラを駆使して撮影された、地球に生を受けたさまざまな動物たちの生きざまに迫る驚異のドキュメンタリー。アザラシやチーターなどの動物をはじめ、ハネジネズミやカイツブリなどの珍しい生き物たちが必死に知恵を絞って命をつなぐ姿を追い掛ける。イギリスのBBCが製作を担当している。

ナレーションは、松本幸四郎と松たか子

<内容>
南極では、天敵から襲われない氷に覆われた海の上を子育ての場に選んだ母アザラシが子育てを開始。一方、エチオピアのシミエン山地では、骨も溶かす強力な胃液を持っているヒゲワシが、大きいサイズの骨を食べやすくするため、高所から岩場に落として割っている。そしてケニアの草原では、とても珍しいチーター三兄弟が協力して獲物を狙う


なかなかいい映像だった。

もちろん、今までに見たことがある場面もあった。
しかし、全体的には初めて見るものが多く、特にコモドオオトカゲが水牛を襲う場面は初めてだったし、「コモドオオトカゲ、恐るべし!」だった。

あと、「どうやって、こんなシーンを撮ったのだろう」という場面も随所にあり、なかなか面白かった。
さすがはBBCというのか、日本だとNHKくらいしか、こんな映像は撮れないだろう。

良かった理由のもう一つは、日本の民放ではありがちな、動物にセリフを言わせていないこと。

「お父さん、ボクもできたよ」とか「ほ~ら、こうやるんだよ。やってごらん」とか、実にしょうもない吹き替え(?)が出てくる民放の動物番組は、せっかくのいい題材が、一気に台無しになるほどくだらない。

(しかも、テレビでの宣伝で、チーターがダチョウを襲うところで、確かダチョウが「やべえ、オレかよ」みたいなセリフを言うところがあり、ちょっと不安だった。しかし、どうやらあれは「パロディ」だったようだ)

それに比べて、淡々と映像を流すこの映画は、自然の神秘・雄大さ・面白さを表現する方法としては一番だと思う。

ただ、ナレーションは、ちょっと「いのち」にこだわりすぎで、「どうして生きるのでしょう」とか、そんなの人間でさえわからないような問題を投げてばかり。

しかも、最後は「地球は、人間だけのものではありません」って、お前は鳩山由紀夫か!とツッコミたくなるほどの締め方。

だいたい「どうして生きているのか」という問題を投げかけておいて、描いているのは「それって、本能で動いているだけやん」というものばかり。
エサを取るのも、子供を育てるのも、家族を守るのも、すべて「本能」のなせる技だと思うのだけど・・・
いろいろと考えて行動しているわけではあるまいに。

そして、その結論が「だから、地球は人間だけのものではない」なんて、まったくつながっていないと思うのだが。

以前上映された「オーシャンズ」ほどのプロパガンダ性はなかったものの、なんだか後味の悪い終わり方だった。

とは言え、映像はとてもきれいで、衝撃的なシーンもいくつか。

ということで、評価はもちろん「A」にします。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
903位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
401位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR