映画評550 ~ ミッション・8ミニッツ

今回は「ミッション・8ミニッツ」

映画111030

『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるSFサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く

主演は、ジェイク・ギレンホール
共演は、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
その他、マイケル・アーデン、キャス・アンヴァー、ラッセル・ピーターズ、スーザン・ベインなど


<ストーリー>
シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。


ポスターなどで「映画通ほど騙される」と宣伝していた。

となると、私は映画好きだけど、「映画通」と言えるほどではないので、騙されないのかな、と思ってみた。

だけど、結論から言うと、あのラストは、単に「映画通を何とか騙そうとした」というだけであって、何とも不可解というか違和感がある。

ネタばれに近いけれども、もっと詳しく言えば、「これはタイムマシンではないので、過去は変えられない」と散々言っておいて、最終的には「でも、過去が変わっちゃいました」みたいな感じ。
しかも、それを「平行世界」とかいう、わけのわからない変なもので言い訳をしている。

時間軸は変わらないけど、現実の世界と同時に、別の世界が動いているなんて、こじつけもいいところだと思う。

映画の中で言うと、最後ヒロインのクリスティーナが相対しているのは、主人公のスティーヴンスではなく、爆破事故で死んだはずの歴史教師であったはず。
では、あの教師はいったいどこに行ってしまったのか。

もし、平行世界が存在するのであれば、その世界では、あの「爆破事故」は起こらなかった。
つまり、歴史の先生も死んではいないはずだ。
そこへ、もし主人公の脳が入り込んだ結果、先生と中身が入れ替わったのだとしたら、それは、もはや「平行世界」なんかではなく、主人公の脳が作りだした空想の世界になるのではないだろうか。

こう書いていて、自分でも何だかよくわからない。

せっかく「いい話」で終わろうとしているのに、事前に余計なことを言うものだから、かえって「え?それって、おかしいんじゃないの?」と思われてしまうような作品だった。


でも、最初はいい感じだった。
展開としては「バンテージ・ポイント」みたいな流れだし・・・

ところが、「爆破事件の犯人はいったい誰だ」という謎解きが主なのかと思っていたものの、犯人は意外と早く判明する。

そして、「次の爆破事件は未然に防ぐことができた」というあたりから、物語が変な方向へと進んでいく。

主人公が実は・・・という展開はいいと思う。
そして、そのことがわかった主人公が「このミッションが終わったら、○○○してくれ」と頼む場面は、感動に向けてまっしぐら、と言えるほどの王道。

ところが、最後の最後で、話を一気にわけのわからないものにしてしまう。

ネットなどでは、かなり好意的な意見というか、高い評価をしている人がいて、中には「平行世界の概念がわからないの?」みたいな人もいたけれど、少なくとも私にはわからなかった。

あの後いったいどうなるの?という疑問には、おそらく答えてもらえないと思うし。

あまり書くと、ネタバレ全開になってしまうので、このへんでやめておくけど、「いやあ、面白かった」と思う人が多いのもわかるような気もする。

ただ、私としては最後は「はあ?」だったことも事実。

ということで、私の評価としては「C」にします。

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