映画評572 ~ ジョン・カーター

今回は「ジョン・カーター」

映画120414

ジョージ・ルーカスやジェームズ・キャメロンの作品に構想のヒントをもたらしたエドガー・ライス・バローズの小説「火星」シリーズの最初の作品「火星のプリンセス」を映画化したファンタジー・アドベンチャー大作。『ウォーリー』の監督アンドリュー・スタントンが自身初となる実写映画にチャレンジし、地球から滅亡寸前の惑星「バルスーム」に迷い込んだ主人公の戦いを描く。


主演は、テイラー・キッチュ
共演は、リン・コリンズ、サマンサ・モートン、マーク・ストロング、キアラン・ハインズ、ドミニク・クエスト
その他、ジェームズ・ピュアフォイ、ダリル・サバラ、ポリー・ウォーカー、ブライアン・クランストン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ウィレム・デフォーなど

<ストーリー>
1881年のニューヨーク、大富豪のジョン・カーター(テイラー・キッチュ)がこつ然と姿を消す。おいのエドガー・ライス・バローズに託された日記には、未知の惑星「バルスーム」でのジョン・カーターの驚きの体験がつづられていた。それは、全宇宙を支配しようとする「マタイ・シャン」によって滅亡の危機に直面していたバルスームが舞台で・・・


う~ん

何と言うか・・・

まあ、一言で言うと「アバター」の二番煎じだ。

冒頭に主人公の甥っ子が出てくるのだが、ここから未知の世界へ続く何かが現れるのかと思っていたのに・・・

実は、舞台は火星である。
つまり、バルスーム=火星ということだ。

しかも、「火星には、実は宇宙人が密かに住み着いていた」という設定なんかではなく、人類とまったく同じような生物と、「アバター」に出てくる人種みたいなものが、すでに文明を築いていて、普通に住んでいる。

このあたりを、ウソでもいいから科学的に説明するのかと思いきや、そんなものは一切なし。

主人公がどうやって火星に行ったのかと思えば、何と瞬間移動とか転送ではなく、単なる「コピー」なんだとか。
しかも、火星に行ったのは主人公だけで、それ以外の地球人は誰も出てこない。
いくら19世紀末とはいえ、説明が不十分すぎて、展開がよくわからない。

このあたりは、適当な星に宇宙人が住んでいた、みたいな展開にすれば良かったのに、と思う。

しかも、重力の影響か、主人公は火星では「ジャンプ力」が異常に増す。
しかし、最初は単に少し高く飛べるだけ、という感じだったのに、いつの間にか「空を飛べる」かのごとく自由に飛び回っている。
監督が最初の設定を忘れたんだろうか、というほどだ。

で、このような前提を受け入れられれば、内容は面白いか、と言うと、そうでもない。

主人公は、ジャンプ力がスゴいという以外には、特に能力の高い男でもないのに、スーパーマンみたいな活躍をする。

だったら、最初から「地球から火星に行った男」という設定ではなくて、架空の星の人間(○○星人みたいなヤツ)にした方が良かったような気がする。

あと、違和感があったのは・・・

主人公の甥っ子がなぜ出てくるのかが、最後に明かされるのだが、実は主人公の策略ということになっている。

その理由とは「火星に行っているのはコピーだから、地球にいる本物が死んでしまうと、コピーも死んでしまう」というものだった。

えっ?

分身とか、表と裏みたいな関係だったらわかるのだけど、コピーって、単に元の人間のそっくりさん、というだけだろ?

映画の中では、「転送」という表現をしていたから、FAXみたいなものを想定していたのだと思うが、FAXなんて、本紙が消滅したところで、なくなったりしはない。
コピーとして立派に生き長らえられる存在だ。

そこのところも説明が不十分、というか、「まっ、コピーってことでいいか」程度の安易な考えのように思える。

結局、設定そのものにも共感できないし、話の展開も特にヒネりはなく、最後は火星人の王女と結婚する、というウソみたいに「予想通り」の結末。

見る前から、あまり期待はしていなかったとは言え、ちょっとがっかりした。

ということで、評価は「C」にします。

まっ、SFアクションですから、基本的に評価は甘いです!?


最後に・・・

どうして、タイトルを主人公の名前なんかにしたんだろうか。

別にスーパーヒーローでも何でもない、ただの地球人なのに・・・

この時点で、あまり面白そうな感じがしないのになあ。


あと、あれがウィレム・デフォーだったなんて・・・
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
727位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
333位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR