映画評6 ~ 座頭市 (03.9.6)

今回は「座頭市」

主演は、北野武
共演は、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代、橘大五郎、岸部一徳、柄本明
その他、ガダルカナル・タカ、石倉三郎、六平直政、つまみ枝豆など

<ストーリー>
その日、訳ありの三組が同じ宿場町にやってきた。一人は金髪で朱塗りの杖を持ち、盲目の居合いの達人・座頭市。もう一組は浪人の服部源之助とその妻おしの。殿様の師範代という身分を捨てた服部は、病気を患う妻のために用心棒の職を探していた。さらにもう一組、旅芸者のおきぬとおせいの姉妹。彼女たちの三味線には人を殺めるための仕掛けが施されていた。それぞれに影を秘めた三者の皮肉な運命の糸は、町を仕切るヤクザの親分・銀蔵と大店の主人・扇屋を介してついに交錯、やがて因縁や怨恨の入り交じる壮絶な闘いが幕を開ける


北野たけし監督作品では、過去に二度ほど痛い思いをしているので、あまり期待はしてなかったが、好きな時代劇でもあったので、不安半分で見た。

まず、いきなりの盗賊切りのシーンだが、殺陣は見事というべきなのかどうなのか。

全体を通していえることなのだが、彼の殺陣はきれいと言うよりは早すぎる。
逆にあんなので人が殺せるのか、という気がしないでもない。
切りつけることは切りつけているけど、表面をさっとすべらせているだけなので、切られた方だって「いてっ!」っていう感じだけなんじゃないだろうか。

ただ、相変わらず血しぶきをあげるのは好きなようだ。
ストーリーとしては、特に変なところはなかったような気はするが、序盤で座頭市の強さが際立ちすぎて、最後の浅野忠信との立ち合いも、見ていて緊迫感がまるでなかった。

だいたい、前半部分で浅野忠信が座頭市にはかなわない、っていう場面が出てしまっていたし。
余談だが、浅野忠信が永瀬正敏と入れ替わっても、何の違和感もなかっただろう。
それくらい、あの「個性派」俳優ふたりはよく似ている。(ナンシー関の言うとおり!)

それと、宣伝の中でも話題(?)となっていたタップダンスを取り入れたシーンだが、これは思ったほど違和感はなかった。
ただ、タップダンスを入れる必要があったのかと言われると、ないと言うしかないだろう。
ただ北野たけしがやりたかっただけ、という意味しかないと思う。

これ以外にも、随所に笑いを取り入れようとしているのだが、どうも仕掛けがわざとらしい。
というのか、こんなところでなぜ笑いが必要なのか、というところが多かった。
妙にその部分だけ浮いている感じがするし、全編を通じて出てくる頭のおかしいバカ息子(槍を持って走り回ってるヤツ)も、笑いを取ろうとしているのだろうが、わざとらしすぎて、かえって笑えない。

もっとさりげなく笑いを入れることはできなかったのだろうか。

最後にラストの場面だが・・・

ああいう解釈がはたして通るのだろうか。
あれは賛否両論だろうが、私は個人的には好きではない。
今までの座頭市のイメージを壊そうとしたのかも知れないが、あれによって、座頭市そのものが壊されてしまうような気がする。

ただ、全体的に言えば北野たけしの座頭市も悪くないと思った。

ということで、評価はちょっと甘めに「B」とします。
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