映画評591 ~ アベンジャーズ

今回は「アベンジャーズ」

映画120825


アイアンマン、ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなど、世界的に有名なヒット作の主人公が一堂に顔を合わせるアクション大作。特殊な戦闘力を誇る者たちによって編成されたチーム「アベンジャーズ」が、地球滅亡の危機を回避する戦いに身を投じる。最先端VFXを駆使した圧倒的ビジュアルに加え、『シャーロック・ホームズ』シリーズのロバート・ダウニー・Jrや『それでも恋するバルセロナ』のスカーレット・ヨハンソンら、豪華共演を果たしたキャスト陣も見もの。

主演は、ロバート・ダウニー・Jr
共演は、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー
その他、トム・ヒドルストン、クラーク・グレッグ、ステラン・スカルスガルド、コビー・スマルダーズ、グウィネス・ドルトロー、サミュエル・L・ジャクソンなど


<ストーリー>
人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルク(マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた


いやあ、面白かった。

単純に面白かった。

後半の戦闘場面など、とにかくド迫力があった
何だかよくわからないけど、ものすごい!としか言いようがない。

特にハルク。

まさに最強!

終盤で、悪の中心人物(黒幕ではない)ロキを叩きのめす場面は、思わず笑ってしまったほど。

ということで、評価は「B」にします。



ん?

内容?

いや、あんまり触れるとイチャモンばっかりなっちゃうので・・・

細かい辻褄合わせ、ということではなく。


あえて挙げてみると・・・


まず、登場人物

いずれもアメリカのヒーローたち、というのはわかるし、それぞれが登場する映画を見ていれば、流れはだいたいわかる(私は「アイアンマン」と「マイティ・ソー」しか見ていないけど)のだけど、「どうしてこの人?」というのがいる。

強いと思われた順に並べてみる。

ハルク:文字通りの超人。文句なく強い!
アイアンマン:スターク自身はともかく、アイアンマン自体は間違いなく超人だ。
雷神ソー:何せ神様ですから。 その割には、っていう気はするけど。あと、頭悪すぎ!
キャプテン・アメリカ:氷の中で70年も生きていた、というだけですけど、確かに超人的な力を発揮してます。
ホーク・アイ:弓の名手です。すごくうまいです。でも、超人的ですが、超人ではありません。
ブラック・ウィドウ:強いです。でも、ただのスパイです。超人的でもありません!

つまり、ホーク・アイは、まあ何とかヒーローとして存在しているのだから許せるとしても、ブラック・ウィドウだけは、どうしてヒーロー(ヒロイン?)の中に入れられているのかよくわからない。
もともと、「アイアンマン」の中に出てくる、ただの怪しい女スパイ、というだけだし。

つまり、「アベンジャーズのメンバーに女性がいないじゃん!」というだけでメンバーになった、という感じがしてくるわけだ。

だから、ヒーロー全員が揃った時に、彼女だけがちょっと違和感がある。

もちろん、彼女の活躍がなければ・・・と思う人もいるだろうけど、個人的にはかなり違和感がありました。


次に、地球を狙う悪役たち。

いったい、何がしたかったの?

地球を征服して、支配下におく?

だったら、いきなり攻撃してきて、あちこち破壊しまくって、人々を殺しまくったりしないで、「お前ら、オレたちの言うことを聞け」くらい言えよ。

そうかと思えば、ある銀行で、中にいた人たちを人質みたいにしていた場面があったけど、あれは何をしたかったの?
何か要求したかったの?

一方で、殺戮しまくっているにもかかわらず、他方でこんなわけのわからないことをしている。
ただ破壊して滅亡させたかっただけなのなら、余計なことするなよ!


そして対するヒーローたちの行動も小さすぎる。

街全体が破壊されまくり、人々も殺されているという状況だから、とにかく敵をやっつけるしかない。

にもかかわらず、「今、銀行が乗っ取られた」とか「あっちで、市民がバスに閉じ込められているぞ」とか、ある特定の場所での出来事にいちいち対応している。

たった数人で、そんなのに対応できるわけがないだろうに。

このあたりの描写にも、ちょっと違和感があった。


そして、一番違和感があったのが、次の場面。


アベンジャーズの仕掛人(?)であるニック・ヒューリーの優秀な部下だったコールソンが、空飛ぶ空母(?)の中でロキと一人で対峙して殺されてしまった時。

ニックは当然としても、アベンジャーズたちが急に深刻になって「コールソンが死んだ?信じられない」という感じになり、そして「あいつら許せない!だからオレたちは結束してあいつらを叩き潰そう」みたいな雰囲気になった。

コールソン自身も、死ぬ間際に「これがきっかけになってくれればいい」みたいなことを言っていた。

でも、ちょっと待て!

それ以前に、敵が空母に侵入してきてから、いったい何人の部下たちが殺されたと思ってるの?

ニックは「(コールソンは)優秀な部下だった」と嘆いていたが、じゃあ優秀でない、ただの兵隊たちはどうなってもいい、というわけ?

何だか、ものすごくいや~な感じがした。

だって、コールソンが殺されたことをきっかけに、実際にアベンジャーズたちが一つにまとまったわけだし。

傷つけられてはいるけど、他に誰も死んではいないという状況なら、いいきっかけにはなると思うけど、これでは余りにも他の部下たちが不憫だ。


だいたい、あの空母は、敵が侵入してくるのがまったくわからなかったのか?
感知システムとか、防御システムとかはなかったの?


とまあ、こんな感じだけど、テンポがいいので、飽きる余裕はない。

なので、終わってみれば「いやあ、なかなか面白かった」となるわけです。


ただ、エンドロールの途中で、今回の悪の黒幕である宇宙人が出てくるけど、まだ続きがある、ということ?

まあ、ロキが生きているのだから、まだまだ続きがあってもおかしくはない。

あの時、ハルクに殺されれば良かったのに・・・!?


<追記>
後で思い出したのだけど、そもそもブルース・バナーがハルクに変身するのは、「怒り」が頂点に達した時のはずなのに、劇中後半で、一度変身してまた元に戻ったバナーは、本人の意思でいとも簡単に変身していた。

その理由が、本人いわく「オレは、いつも怒っているのさ」って・・・

あまりに安易すぎないか?
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