映画評599 ~ アウトレイジ ビヨンド
今回は「アウトレイジ ビヨンド」

世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの
主演は、北野たけし
共演は、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世
その他、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、白龍、塩見三省、中尾彬、神山繁
<ストーリー>
5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが・・・
これは、意外と面白かった。
というか、あまり期待していなかった分、思ったより面白かったと言うべだろうか。
「全員悪」と言いながら、今回は全員が悪人なわけではない。
「もしかして悪いことするの?」と見せかけておいて、実は何もしない、という登場人物も出てくる。
また、今回は主要な人物が軒並み殺されるわけでもない。
実は○○○も死なない。
そして、最後に殺されるのが、一番悪いヤツである。
公開前にやたらと宣伝をしていたように、今回は登場人物もスゴい!
西田敏行は、北野たけしによれば「そう言えば、悪人をやったことないよなあ」と言うことでキャスティングされたわけだけど、さすがに西田敏行ともあれば、どんな役でもこなせるので、まったく違和感はなかった。
あと、中尾彬、塩見三省、神山繁など、「おお、こういう人もいたよなあ」という人たちばかり。
スケールは違うけれど、日本版「エクスペンタブルズ」と言うと、言いすぎだろうか。
その中で言うと、今回は高橋克典がもっともカッコいい役だった。
セリフもまったくないまま人を殺しまくり、もちろん殺されもしない。
前作の椎名桔平とはエラい違いだ。
しかし、前作同様・・・
加瀬亮だけは、ダサい!
この作品では「いつもは悪の幹部みたいな人たちが、皆へえこらしながら殺され、いつもは善人役の多い人が、悪いヤツだったりする」というのがウリであり、善人ばかりやっている三浦友和や小日向文世などが悪いヤツを演じていて、それなりに見せているのだけど、この男だけは、見ていてツラい。
貫禄が感じられないし、何よりもドスがまったくきいていない。
インテリやくざというよりは、ただのイカれたチンピラにしか見えなかった。
もともと帰国子女ということで、英語も話せるらしいのだけど、そういう知性というか、悪賢さが微塵も感じられないのが致命的だ。
ストーリーもまずまずだったと思う。
ただ、いつもは北野たけし自身が「やくざを描いてはいるのだけど、決してやくざを肯定しているわけではない。だから、最後はみんな殺されたり、死んだりするんだよ」とか言っている割には、今作ではそうなっていない。
そこのところを批判する人が今回は多いと思う。
私の場合は、そこまでは思わなかったので、特に違和感はなかったのだけど・・・
ということで、そこそこ楽しめたので、評価は「B」にします。
細かいことを言えば・・・
加瀬亮演じる裏切り者の石原が殺される場面。
バッティングセンターで、ボールを顔面に受け続けて殺されるのだけど、あの方法ではたして人が殺せるのだろうか。
もちろん、まともに顔面に受ければ死んじゃうだろうけど、見たところ身動きは取れないものの、顔は少し動かせていた。
ということは、急所をはずこともできたのではなかろうか、と思いながら見ていた。
あと、おでこで受け続けるとか・・・

世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの
主演は、北野たけし
共演は、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世
その他、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、白龍、塩見三省、中尾彬、神山繁
<ストーリー>
5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが・・・
これは、意外と面白かった。
というか、あまり期待していなかった分、思ったより面白かったと言うべだろうか。
「全員悪」と言いながら、今回は全員が悪人なわけではない。
「もしかして悪いことするの?」と見せかけておいて、実は何もしない、という登場人物も出てくる。
また、今回は主要な人物が軒並み殺されるわけでもない。
実は○○○も死なない。
そして、最後に殺されるのが、一番悪いヤツである。
公開前にやたらと宣伝をしていたように、今回は登場人物もスゴい!
西田敏行は、北野たけしによれば「そう言えば、悪人をやったことないよなあ」と言うことでキャスティングされたわけだけど、さすがに西田敏行ともあれば、どんな役でもこなせるので、まったく違和感はなかった。
あと、中尾彬、塩見三省、神山繁など、「おお、こういう人もいたよなあ」という人たちばかり。
スケールは違うけれど、日本版「エクスペンタブルズ」と言うと、言いすぎだろうか。
その中で言うと、今回は高橋克典がもっともカッコいい役だった。
セリフもまったくないまま人を殺しまくり、もちろん殺されもしない。
前作の椎名桔平とはエラい違いだ。
しかし、前作同様・・・
加瀬亮だけは、ダサい!
この作品では「いつもは悪の幹部みたいな人たちが、皆へえこらしながら殺され、いつもは善人役の多い人が、悪いヤツだったりする」というのがウリであり、善人ばかりやっている三浦友和や小日向文世などが悪いヤツを演じていて、それなりに見せているのだけど、この男だけは、見ていてツラい。
貫禄が感じられないし、何よりもドスがまったくきいていない。
インテリやくざというよりは、ただのイカれたチンピラにしか見えなかった。
もともと帰国子女ということで、英語も話せるらしいのだけど、そういう知性というか、悪賢さが微塵も感じられないのが致命的だ。
ストーリーもまずまずだったと思う。
ただ、いつもは北野たけし自身が「やくざを描いてはいるのだけど、決してやくざを肯定しているわけではない。だから、最後はみんな殺されたり、死んだりするんだよ」とか言っている割には、今作ではそうなっていない。
そこのところを批判する人が今回は多いと思う。
私の場合は、そこまでは思わなかったので、特に違和感はなかったのだけど・・・
ということで、そこそこ楽しめたので、評価は「B」にします。
細かいことを言えば・・・
加瀬亮演じる裏切り者の石原が殺される場面。
バッティングセンターで、ボールを顔面に受け続けて殺されるのだけど、あの方法ではたして人が殺せるのだろうか。
もちろん、まともに顔面に受ければ死んじゃうだろうけど、見たところ身動きは取れないものの、顔は少し動かせていた。
ということは、急所をはずこともできたのではなかろうか、と思いながら見ていた。
あと、おでこで受け続けるとか・・・
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