映画評658 ~ 47RONIN

今年第一弾は「47RONIN」

映画140103

世界的スター、キアヌ・リーヴスを主演に迎え、歌舞伎や映画、ドラマなどで不動の人気を誇る「忠臣蔵」を大胆にアレンジしたアクションファンタジー。非業の死を遂げた主君の敵を討つべく集まった47人の浪士と異端の混血のサムライが協力し、数々の試練を乗り越え決死の戦いに臨むさまを描く。監督は、CMなどを手掛けてきた新鋭カール・リンシュ。共演には国際的に活躍する真田広之、浅野忠信、菊地凛子のほか、本作でハリウッド作初出演の柴咲コウに加え、赤西仁も名を連ねる

主演は、キアヌ・リーヴス
共演は、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ
その他、赤西仁、田中泯、ケイリー=ヒロユキ・タガワなど


<ストーリー>
大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)とミステリアスな女ミヅキ(菊地凛子)のたくらみによって主君を殺され、自然が豊かな赤穂の領地を追われてしまう。さらなる謀略を企てる吉良の野望を阻止し、主君の敵を討つべく集まった47人の浪士たちは、はぐれ者の混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)と手を組むことに。わずかな人数の彼らは、明らかに戦力差のある敵の軍勢の戦いに命を賭して身を投じる


これは意外と面白かった。

ネットなどでの評判は結構悪かったし、設定が「ん?」という感じだったので、前売券を買っていたにもかかわらず、見るのをやめようかと思っていたのだけど、年末年始でちょっとヒマだったということもあり、見ることにした。

でも、何せ前提となる物語は「忠臣蔵」である。
面白くないはずはない!

とは言うものの、原作が「忠臣蔵」であると知ったのは、前売券を買った後だった。

やっぱり「47」という数字は、「四十七士」というように漢字じゃないとピンとこない。

それと、設定で「?」と思ったように、主演であるキアヌ・リーヴス演じるカイの役柄は本来いない。

と言うか、いなくたって物語は成り立つわけだから、かなり違和感があることは間違いない。

そのあたりは、妖術を使う女(菊地凛子)や天狗とか出してきて、辻褄を合せるのに結構苦労してるな、という感じはした。

だから、そういう設定だと納得すれば、それほど気にはならない。

何せ、「忠臣蔵」である。

どういう展開にしたところで、最後は「仇討ち」が成就するわけだから、話としてまとまるのは当然だ。

そういう意味では、最後はちょっと感動したし、いい話にはなっている。


もちろん、変なところは随所にある。

将軍である徳川綱吉が、とにかく前面に出すぎだ。

本来もっとも守られるべき存在であるはずの将軍なのに、かなり無防備だ。

常に前に出てきて、浅野家の家臣や吉良たちに話しかけているし、最後は47士の切腹を一番前で見ているというのは、いくら何でも変だ。

あと、お城もどう見ても日本の城ではない。

天守閣が多すぎるというのか、監督が天守閣って何だかわかっていないみたい。

あと、舞台は赤穂(兵庫県)だし、吉良は本来の三河ではなく長州(山口)になっているのはいいのだけど、簡単に出島(長崎)に行ったり、羽越(奥羽・上越)に行ったり、「どんだけ日本が狭いと思っとんじゃい!!」という感じだったのもちょっと変。

そもそも日本が舞台で、日本人俳優が多く出ているにもかかわらず、全員英語でしゃべっているのはしょうがないとは言え、仇討に出掛ける直前に血判状を作る際、「大石内蔵助」とか全員漢字(日本語)で書いてあったのはどうなの?

あそこは、ただ血判だけでよかったような気もするけど・・・

まあ、日本のことをそんなに知らないのはしょうがないか、と思いつつ終盤へ。


ホント、最後の最後までは評価は「B」にしようかと思っていたのに、最後の最後に大ドンデン返しが待っていた。

もちろん、最後というのは切腹のシーン。

先に書いたように、将軍が最前列で見ているのはまあいい。

まわりには、一般の町民(?)が見ているのも、違和感バリバリだけど、まあ許す。

その中に、大石内蔵助の妻りくがいるのも変(と言うか、夫の切腹をわざわざ見にくるか?)だけど、それも我慢する。

しかし・・・

最後、綱吉が突如大石主税(内蔵助の息子)を前に呼び出す。

そして、何を言い出すのかと言えば・・・

「お前(大石家)の血筋を絶やすわけにはいかない」と言って、主税を切腹メンバーからはずす。


は????


「なんじゃ?それは!!」という感じ。

と言うか、それをやっちゃあいかんだろう。

それって、武士のプライドをずたずたにする行為だろう。

討ち入り直後に離脱した寺坂吉右衛門みたいに、特別に理由があってのこと(という説にはなっているが・・・)ならともかく、全員揃ったところで「お前は切腹しなくてもいい」なんてことを言われても、本来拒否をするはず。

ゼッタイにあり得ないシーンだと思う。

と言うか、真田広之さんよ、監督に文句言えよ。

「いくら何でも、それはないよ」って。

調べてみると、監督であるカール・リンシュは、本来映像の専門家らしい。

確かに映像はきれいで、ドラゴンとか妖術とかいろいろ出てきたけど、違和感はなかった。

とは言え、もう少し日本のことも調べてから映画作れよ、という感じ。


ということで、最後の最後で「D」にしてやろうかと思うくらいのミス!のせいで、せっかく面白く見ようとしていた私の気持ちが切れたので、評価は「C」にします。



出演者で言えば・・・

キアヌ・リーヴスは、まああんなものでしょう。

真田広之はさすがの貫録でした。

彼がいなければ、この映画はかなりしょぼいものになっていたかも知れません。

浅野忠信も菊地凛子も、英語ゼリフだと、あんまり違和感がありません。

日本ではたいしたことはないのに、ハリウッドで認められる理由が何となくわかるような気がしました。

赤西仁は・・・

やっぱ、まだまだガキですね。
しょぼいです。
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