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映画評679 ~ 相棒 劇場版Ⅲ 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ

今回は「相棒 劇場版Ⅲ 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」

映画140429


2002年より連続テレビドラマとしてオンエアされて人気を博す刑事ドラマ「相棒」のおよそ3年半ぶりとなる劇場版。太平洋に位置する孤島を舞台に、水谷豊演じる警視庁特命係の刑事・杉下右京とその相棒で成宮寛貴演じる甲斐享が、実業家が所有し、元自衛隊員が訓練をする謎の島の真相を探るべく捜査に乗り出す。六角精児や川原和久らレギュラー陣のほか、伊原剛志や釈由美子、そしてかつての相棒である及川光博などが共演。防衛省や国の権力者の暗躍、ジャングルや岩礁での捜査など、劇場版ならではのスケールに期待が膨らむ

主演は、水谷豊
共演は、成宮寛貴、伊原剛志、釈由美子、風間トオル、六平直政、渡辺大
その他、吉田鋼太郎、宅麻伸、六角精児、神保悟志、片桐竜次、及川光博、石坂浩二など

<ストーリー>
東京から約300キロ離れた島・鳳凰島で馬に蹴られた男性が死亡する事故が発生。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と甲斐享(成宮寛貴)は、不思議なうわさのある島の実態を調査することに。その島は実業家(宅麻伸)が所有し、元自衛隊員が集まり訓練に励んでいた。右京は男性の死亡理由が事故ではなく殺人であると確信。島には特命係、捜査一課、鑑識課が集結するが、彼らを何者かが襲撃し・・・


これは、まったく別の意味で期待して見に行った。

何せ、劇場版第1作で、あまりのストーリーの杜撰さに唖然とし、第2作では、ムチャクチャな展開を期待した割には、たいした展開ではなかったので、今回は「今度こそは!」と思っていたからだ。

結論から言うと・・・

第1作に近い感じ?

つまり、ストーリーも推理もムチャクチャで、なかなか良かった!?

途中までは、淡々と進む。

と言って、まったく違和感があるわけではなく、出てくる人物みんなが怪しい動きや顔をするので、何かわざとらしかった。

特に、殺された被害者は、訓練の最中から違和感ありありで、「わざわざ、なんであんな態度を取るの?」という不自然な態度を取る。

しかし、その後に判明する被害者の正体を考えたら、あんな態度を取る理由なんかどこにもない。
どころか、たとえイヤであっても、あそこは素直な態度を取る以外にない。

つまり、あんな不自然な態度を取らせた理由は「この人が殺されますよ」と観客に教えるためだけ、というわけだ。

誰だ?こんな演出を考えたヤツは。

さらに、訓練をしている連中がみんな下手くそ!
あんな下手な組み手ってあるか?


あと、スケールは、「ムダにデカい」という感じだろうか。

孤島で民兵による軍事訓練、という設定はいいのだけど、なぜか防衛省から盗んだという生物兵器(天然痘)が出てきて、話を大袈裟にしようとしている割には、その収拾の仕方はいい加減だ。

何と、生物兵器のある施設を爆破して、証拠を隠滅しようというのだ。

「爆破?天然痘って、爆弾で死滅するのか?下手したら拡散してしまわないか?」と思ったこともあるけど、だいたい盗まれたものを、なんで消し去ろうとするの?

盗まれたんだから、元に戻せばいいじゃん。

島には杉下右京たちがいるから、持って帰るわけにはいかなかった、という理由だろうけど、だからといって爆破はないと思う。

と言うか、右京さんよ。絶海の孤島に行くのに、スーツにネクタイなんかするなよ。


とまあ、まず唖然とした後、肝心の殺人トリックで、またまた「はあ?」となる。

犯人は、「馬に顔面を蹴られてしまった」という事故死の形にしてしまおうとするのはいいのだけど、そのトリックとは、杖に蹄鉄を溶接したもので被害者を殴り殺す、というものだ。

しかし、映画で見ると、犯人は最初顔面を殴るのだけど、その後顔だけでなく体を4~5回殴っていた。

そして犯人は、それをごまかすために、馬を驚かせて何回も被害者を踏みつけさせていた。

しかし・・・

蹴飛ばした跡と、踏みつけた跡って、全然違うだろう。

しかも、一度は驚いて後ろ足で蹴飛ばしたのかも知れないが、その後も執拗に蹴飛ばす(あるいは踏みつける)状況って、いったいどんな状況?

馬にしてみれば、不意に後ろに回られたら、驚いて蹴飛ばすだろうが、最初の一撃で被害者は倒れているわけだから、その後馬が暴れまわったところで、被害者にはたいして当たらないはず。

と言うか、その後も暴れまわる状況が理解できない。

なぜなら、驚かした相手はもうすでに倒れているから、それ以上驚かすことはできないからだ。

一番肝心なトリックの部分が、最後の最後まで引っ張ったあげくに、この程度のいいかげんなものだなんて、映画をバカにしているとしか思えない。


これを作ったヤツって、いったい何を考えて作ったのだろう。

「蹄鉄で相手を殴り殺したら、馬に蹴飛ばされたのと同じになるだろう」という発想はともかく「どうせ見ているやつにトリックなんかわかりゃしないよ」という安易な考えで作っているとしか思えない。


しかし・・・

もっと気に入らないことが、最後の最後に出てきた。


右京にトリックを見破られて拘置所に入れられた犯人(神室)が、訪れた右京たちに「どうしてこんなことをしたんだ?」と問われた際のやり取り。

「生物兵器を持つのは、それで何か事を起こすためではない。あくまでも備えとしてもっているのだ」という主旨の話をし、さらに「核兵器は持ってもいいけど、生物兵器を持ってはいけない理由って何だ」という至極当たり前のことを言う。

そして、右京たちに「あんたたちは、重い病に冒されているんだ。『平和ボケ』という名の病にね」と言う。

あまりにも当たり前の指摘に対して、アホ面の成宮演じる甲斐はほとんど理屈になっていない理屈で反論しようとするが、神室に一蹴される。

その時に言った水谷・右京の一言。

「あなたも重い病に冒されていますよ。『国防』という名の流行り病にね」

出た!

「お前はネトウヨ」宣言!?

この映画はテレビ朝日の制作だから、それはイコール朝日新聞の主張と同じだ。

つまり、朝日は「国防とか集団的防衛権がどうのこうのとかいうヤツは病気だ」と言っているわけだ。

きちんと反論し、「武力で平和を勝ち取るなんておかしい」と言うのならともかく、それまで成宮に任せきりだったくせに、最後の最後で「国防という流行り病」の一言で片付けようとする態度は、卑怯極まりない上に、理屈になっていない。


さらに、最後拘置所から出てきた右京と甲斐が、歩きながら「戦争のない平和な世の中はいつ来るんでしょうか」みたいな会話をし、右京が「出口が見つかればいいのですがね」という意味のことを言った後、アホ甲斐が一言「きっと出口はありますよ」

何だよ、この一言で終わりか?

戦争のない世の中は「平和」「平和」と唱えていれば訪れる、ということをマジで信じている連中は、中国という覇権国家が近隣諸国を侵略し、今まさに日本にもその魔の手を伸ばそうとしているというのに、当の中国には何の抗議もしないくせに、侵略されそうな自国民に対して文句を言う。

バカとしか言いようがないけれど、その代表格である朝日新聞の主張を、わざわざ娯楽の一つである映画の中に入れなくてもいいと思うのだが。


というわけで、あまりにも胸くそが悪いので、評価は「D」にします。

もちろん、映画としてみても、まったく面白くはありませんでした。


いちおう、登場人物について・・・

今回の主役は、何といっても伊原剛志だろう。

見た目ももちろん、低音の響きもいい。

特に、成宮との格の違いは歴然だ。
貫禄の差がありすぎる。

あと、風間トオルが意外といい味を出していた。
優男に見えるが、ああいう演技もできるんだなあ、とちょっと感心した。

逆に、宅麻伸は演技が大袈裟すぎる。
変に表情を作りすぎだ。

あと・・・

何で釈由美子なの?

別にたいしたアクションでもなかったし、恋愛要員とは言え、中途半端な扱いだったような気もする。

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