映画評685 ~ ノア 約束の舟

今回は「ノア 約束の舟」

映画140614

旧約聖書の創世記に記された「ノアの箱舟」の物語を実写化した大作。大洪水による世界滅亡を知らされた男ノアとその家族が、ある重大な使命を全うしようと巨大な箱舟の建造に乗り出していく。メガホンを取るのは、『ブラック・スワン』などの鬼才ダーレン・アロノフスキー。ノアにふんするラッセル・クロウを筆頭に、ジェニファー・コネリー、アンソニー・ホプキンスら、実力派スターが共演する。壮大な物語はもちろん、大洪水の描写にも息をのんでしまう

主演は、セッラル・クロー
共演は、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス
その他、ローガン・マーラン、ダグラス・ブース、ケヴィン・デュランド、マートン・ソーカス、ニック・ノルティなど


<ストーリー>
夢の中で世界滅亡を意味するかのような光景を目にしたノア(ラッセル・クロウ)。それが神からのお告げであり、全世界を飲み込むほどの大洪水がやって来ると悟った彼は、その日から家族と共に一心不乱になって巨大な箱舟を造る。さらに、生命を絶やさぬようにと、この世の全ての種類の動物を次々と箱舟に乗せていく。だが、ノア一家の前に不安に駆られて箱舟を奪おうとする者たちが立ちはだかる


壮大なスペクタクル

・・・を期待していたのだが、まったく違った。

聖書の世界を描いた、というのも何だか違うような気がする。

いちおう、「ノアの方舟」の物語なのだが、描かれている主人公ノアという人間が何だかよくわからない。

神の声を聞いて、「罪を犯した」人類を滅ぼし、「罪のない」動物たちだけを生かす、という「裁き」に手を貸すという話。

その過程が描かれているのだが、「どうやって、あんな方舟を作ったのだろう」とか「他の人間たちは、いったい何をしていたのだろう」とかいう疑問に対する答えが、いちいち「えっ?」という感じだ。

まず、方舟だけど・・・

実は、石でできたトランスフォーマーが出てくる。

「何じゃこれは?」と思ってしまった。

他の人間たちも、元の物語とは違うということだけど、「罪」を背負った人たちというよりは、ただの未開人だ。

だから、スペクタクルではなく、ただの中途半端なファンタジーになっている。


そもそも、「ノアの方舟」の物語自体が変だ。

動物を生かす、ということで、それぞれの種類について「たった」一組の「つがい」だけを残そうとするのだが・・・

その「つがい」に子が生まれるのはいいとしても、その子はいったいどうやって子孫を残すの?

ノアの家族にしても同じこと。

セムとイラの子供が生まれる時、ノアは彼らに「男の子なら、最後の人類になる」と言い、「女の子なら、子を産むだろうから殺す」と言う。

言っていることがさっぱりわからない。

最後の人類になる、ということは、他に生きている人類はいないということなのに、女の子はいったいどうやって子を産むのだろう。

だいたい、動物たちは、いったい何を食べて生きていくの?

鳥や草食動物はまだいいとしても、肉食動物たちは、いったい何を食べればいいの?

つまり、はなからな~んにも考えちゃあいないわけだ。

所詮は、後付けの「こじつけ」物語。


などということは考えてはいけないのだろうけど、とにかく展開が単調だし、結末はある程度わかっているので、盛り上がりに欠ける。

しかも、時代背景が不明で、ノアがポロシャツやコートのようなものを着ているのは変な感じだし、ノアたちに襲いかかるカインたちが使っている武器も、何だかずいぶん中世以降のもののような感じだった。

終盤の「セムとイラの子供はいったいどうなるの?」というシーンも、普通の映画なら感動の場面なんだろうけど、その前がその前だけに、あまり感動できない。

最後のノアが酔っ払っているシーンなんて、もうどうでもいい、っていう感じ。

「さあ、これから世界は生まれ変わるぞ」という形にしようとしているのだろうけど、何せ「一組の夫婦」ずつしかいないので、どの動物も次の代で終わりだ。

こんな物語を描いた聖書って、辻褄なんてどうでもいいと思っているのかどうかは知らないけど、わけがわからない。

解釈云々の話ではなく、物語として見ても決して面白いとは思えないのだけど・・・


宗教映画ならそれはそれでいいのだけど、だったらそのような宣伝してほしい。

メル・ギブソンの「ミッション」なんて、最初からそういう前提だったし。

あの予告編って、どう見てもスペクタクルにしか見えなかったぞ。


ということで、映画として普通に面白くなかったので、ここは普通に「C」にします。


役者さんで言うと・・・

主演のラッセル・クロウは、いつも通り抑えた演技でまずまず。

でもミュージカル「レ・ミゼラブル」で歌を歌ったからと言って、この映画でわざわざ歌う必要もないと思うのだが。

ハーマイオニー(エマ・ワトソン)は、ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)と違って、うまく脱皮できそうな気がする。

あと・・・

アンソニー・ホプキンスだけ、ちょっと世界が違う、という感じだった。

格が違う、というよりは、貫禄がありすぎて、ちょっと違和感があった。


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