映画評714 ~ ホビット/決戦のゆくえ

今回は「ホビット 決戦のゆくえ」

映画141213

J・R・R・トールキンの『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に続き、その物語の前日譚をピーター・ジャクソンが映画化したアドベンチャー3部作の最終章。ドワーフの王国の奪取を目指し旅をしていたホビット族の主人公とドワーフたちが、ついに王国を奪還、目覚めた竜の怪物や最大の敵サウロンとの死闘を繰り広げるさまを描く。イアン・マッケランやマーティン・フリーマン、オーランド・ブルームなど豪華キャストが再集結。壮大な世界観やクリーチャーなどのビジュアル、最後を締めくくる大スケールのバトルは必見

主演は、マーティン・フリーマン
共演は、イアン・マッケラン、リチャード・アーミティッジ、エヴァンジェリン・リリー、リー・ペイス、ルーク・エヴァンス
その他、ケイト・ブランシェット、イアン・ホルム、クリストファー・リー、ヒューゴー・ウィーヴィング、オーランド・ブルームなど


<ストーリー>
ドワーフの王国を取り戻すべく旅をしていたホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)やドワーフのトーリン(リチャード・アーミティッジ)らは、竜のスマウグからついに王国を奪い返す。しかし、スマウグは人々を襲い、その一方でトーリンが財宝を独り占めしようとし、ビルボがそれを止めようと危険な選択をしてしまう。そんな中、宿敵サウロンが奇襲を仕掛け、ドワーフとエルフと人間の間では対立が深まり・・・


結論から言うと・・・

思ったより面白くなかった!?

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の前日譚である3部作の最終章、ということで、「スターウォーズ」みたいなものを期待していたのに、「何だかなあ」という感じだった。


まず、前作で暴れまわっていた竜のスマウグは、開始早々バルドにあっさりと倒されてしまう。

ホントに「あっさり」という言葉が相応しいくらい簡単だった。

普通の矢が鱗を貫通しないけど「黒い矢」なら貫通する、というのはいいのだけど、よりによって黒い矢を放つ時だけ急所が現れ、しかもスマウグは、バカ正直にもバルドにまともに向かってくるので、アホみたいにあっさりとやられてしまう。

「なんじゃ、これは」というほどあっさりしていた。

まあ、勝手に「スマウグを倒す場面がクライマックス」だと思っていたのだから、それが裏切られたからと言って、逆切れするのも大人げないけど・・・

でも、その後のバトルも何だか今いち。

盛り上がりに欠ける、というのか、迫力があまりなかった。

ドワーフの王であるトーリンは、「金の魔力」に取りつかれたという設定みたいだけど、その行動にはほとんど感情移入できなくて、エルフと対峙した時も、ただ「アホだなあ」としか思えなかったし、正気を取り戻した時も、本来であれば感動する場面なのかも知れないが、何だかあっけなかった。

しかも、劣勢である仲間のドワーフたちを援護するために、立てこもっていた城から威勢よく出てきた時は、連れていた仲間は、何と数人!

こんな少人数が出てきたところで「仲間が来たぞ!」という展開にはならないので、見ていて、これまた「何だかなあ」という感じ。

その後、オークの軍団とバトルが始まってからも、見ていてあまり迫力が感じられない。

さらに、オークの王であるアゾグとトーリン、そして同じくオークのボルグとエルフのレゴラスやタウリエルとのバトルも、何だか冗長で中途半端だった。

特に、レゴラスとボルグの闘いの時、崩れ落ちる石橋の、その落ちていく石を渡りながら上にのぼっていくシーンは、見ていて違和感バリバリ。

あり得ないのぼり方、という感じで、「もう少し、うまく撮れよ」という感じだった。

さらにさらに、女性戦士であるタウリエルと、ドワーフのイケメンとの「本物の愛」ってのも、見ていてイライラしてくる。

戦っている最中に、お互いの名前を呼び合っていたら、お互いに戦いに集中できなくなるだろうに。

事実、二人ともちょっとした油断を突かれて、二人とも窮地に陥り、残念ながらイケメン君の方は死んでしまう。

とにかく、何が描きたいのかわからなかった。


途中に、後の「ロード・オブ・ザ・リング」に中心的な人物として出てくるケイト・ブランシェットやヒューゴー・ウィーヴィングなどが「チョイ役」で出てくるというのに、たいした盛り上がりもなく、ちょっとがっかり。

さらに、スマウグに襲われた町の役人をしていたアルフリドが、あの手この手を使って戦いに参加しないで逃げ回ろうとするのだけど、笑わせようとしているのか何なのか、よくわからない存在だった。

だいたい、全体的に「いったい誰が主人公なの?」という感じ。

ホビットであるバルボ・ビギンズは、ほとんど活躍しないし、魔法使いであるガンダルフも、同じ。


しかし、もっとも残念だったのは・・・

最終的に、ドワーフ・エルフ・人間の連合軍が、どうやってオークたちをやっつけたのかよくわからなかったこと。

最後に大鷲が出てきたのはわかったが、それとて圧倒的な強さで敵を蹴散らす、という感じではなく、ちょろっと飛び回っていただけという印象しかない。

知らないうちにバトルが終わっていた、みたいな感じだった。

こんなバトルの結末、というのも初めてかも知れない!?


そして、ラスト。

これが次の「ロード・オブ・ザ・リング」に繋がる、というのであれば、あそこでなぜフロド(イライジャ・ウッド)を登場させない?

確か1作目だったかには出ていたはず。

そうでないと、これが次に繋がるという感じはしない。

ここでちょっとでもお披露目していれば、「おおっ」となったかも知れないのに・・・

ピーター・ジャクソン監督らしからぬ、と言えばいいのだろうか。

「スターウォーズ」と比べても、何だか違和感が随所にあった。


ということで、前2作からちょっと期待していただけに、がっかり感が強かったので、評価は「C」にします。
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