映画評739 ~ アンフェア the end

今回は「アンフェア the end」

映画150905

秦建日子のベストセラー小説を基にした、人気テレビドラマの劇場版第3弾にしてシリーズ完結編。国家の陰で暗躍する一団に関する機密を手にした警視庁捜査一課の女性刑事・雪平が、壮絶な戦いに身を投じていく。前作『アンフェア the answer』に引き続き、佐藤嗣麻子が監督を担当。篠原涼子、阿部サダヲ、加藤雅也をはじめとするレギュラーメンバーが結集。これまでの事件でちりばめられていた謎が収束する展開に加え、『クローバー』などの永山絢斗とEXILEのAKIRAのシリーズ参戦も見どころ

主演は、篠原涼子
共演は、永山絢斗、阿部サダヲ、吉田鋼太郎、加藤雅也
その他、向井地美音、AKIRA、寺島進、佐藤浩市など


<ストーリー>
警察病院占拠事件やネイルガン連続殺人事件を経て、国家を動かす謎の権力組織に関するデータを手中にした雪平夏見(篠原涼子)。組織と闘うすべを模索する中、ある転落死の現場で10年前に起きた推理小説事件の遺留品と同じしおりに奇妙なメッセージが記されて置かれているのに気付く。やがて、転落死体がネイルガン連続殺人事件の首謀者だった村上克明検事(山田孝之)であること、推理小説事件の犯人たちを結び付けたサイトが復活していることが判明。不穏な空気に包まれる雪平の前に、ある協力者が現れる。


このシリーズの完結編なんだそうな。

前作を見た時にも思ったのだけと、この映画って、「こいつは怪しい」と思ったヤツは、ほぼ全員悪いヤツだ。

そして、悪いヤツだと思っていたヤツが、実は味方だったというパターンも多いのだけど、それがまた結構強引で、それまでの行動に一貫性がない。

何というか、観客に対して、いろいろと悩ませようとしているだけど、そのやり方が「アンフェア」な感じ。

逆に言えば、どうとでも解釈できる部分を、さも「ドンデン返し」みたいに見せているけど、これまでの作品で慣れている者にとっては、ドンデン返しでも何でもない。

今回の作品にしてもそう。

最後の最後に裏切るヤツも、かなり強引な感じ、というより頭が悪くて、どうせ騙すのだったら、もう少しうまくやればいいのにと思う。

つまり、こいつの目的は雪平から重要なデータを手に入れること。

雪平を殺す理由は、少なくともこいつにはない。

雪平は完全に自分を信用しているのだから、あそこで余計なことをしなければ、すべてがうまくいった(実際には、武部に利用されているだけだから、また裏切られるのだろうけど)のだから、まったくもって意味のない行動ということになる。

とは言え、ああしないと事件は解決しないのだから、ある意味しょうがないのだろうけど、そういう意味では、脚本書いたヤツの頭が悪いということだろう。


あと、ちょっと人を殺しすぎじゃないの?

裏切りの連鎖というか、お互いに腹の中がわからないのだろうけど、簡単に殺しすぎだ。

黒幕がいくらヒドいヤツとはいえ、ここまでやると、逆に疑われるだろうに。

警察・検察・裁判所がいくらグルだったとしても、なんか無理がある。

一方で、撃たれたけど大丈夫だった、という場合の描き方も変。

極端な言い方をすれば、次の瞬間には治ってる、みたい感じだ。

特に寺島進が撃たれた時なんかは、いくらジッポのライターのおかげで助かったとは言え、目の前で撃たれたわけだし、ほとんど衝撃もなかった、みたいな描写はどうなんだろう。

撃ったヤツも、とどめを刺すのならともかく、一発しか撃たないのに、何で目の前でわざわざ顔をさらして撃ったりしたの?
アンタ、寺島の同僚(というか、同じ警官)だろ?

だから、後で「オレを撃ったのは、○○だ」って簡単に悪いヤツがバレてしまう。

やることが頭悪すぎだろう。


あと、雪平側からすると、証拠のデータを簡単に手に入れすぎ。

というか、ワルの連中たちも、何であんな悪事の証拠を残してるのかわからない。

「○○を始末しろ」などというやり取りを、電話でやっているのならともかく、直接対面で話をしているというのに、それが何で録音データとして残っているわけ?

危機感ゼロ、というより、セキュリティが全然ダメだろう。

そんなこんなで、とにかく簡単に裏切りがあるので、ハラハラ・ドキドキ感がほとんどなく、「ふ~ん、こいつもやっぱり悪いヤツか」で終わり。

「これまでの事件でちりばめられていた謎が収束する展開」とか宣伝しているけど、結局これで解決なの?という感想しか残らない。


出演者で言えば・・・

篠原涼子は、昔バラエティ番組でダウンタウンと共演していた頃のイメージ(ムチャクチャ頭が悪い!)があるので、どうかなと思っていたけど、意外と貫録がある。

セリフが淡々としたものが多いのも、良かったのかも知れない。

で、今回の目玉である重要な役どころを演じたAKIRA。

見た目は、そこそこ貫録があるのだけど、如何せんセリフ回しが単調で下手くそ。

雪平と1対1で話している時は、特に感じなかったけど、複数の登場人物の中でしゃべっていると、下手くそさがモロわかりでした。

あとは、佐藤浩市も加藤雅也も、ちょっともったいない感じでした。


そんなこんなで、あまり面白くなかったけど、「何じゃ?これは」というほどヒドいとも思えなかったので、評価は「C」に留めておきます。


それにしても、最初と最後のシーンは何なの?

雪平は亡命したの?

それとも、単なるサービス?
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