映画評740 ~ カリフォルニア・ダウン

今回は「カリフォルニア・ダウン」

映画150912


ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンを主演に迎え、カリフォルニアを襲う巨大地震の脅威を描くパニックアクション。同地に実在するサン・アンドレアス断層が通る場所を舞台に、ゴールデンゲートブリッジの崩壊やフーバーダムの決壊など、未曽有の災害に見舞われた人々の姿を映す。監督は、『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』でもドウェインと組んだブラッド・ペイトン。『スパイキッズ』シリーズなどのカーラ・グギーノ、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズなどのアレクサンドラ・ダダリオらが共演・

主演は、ドウェイン・ジョンソン
共演は、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ポール・ジアマッテイ
その他、ヨアン・グリフィズ、アーチー・パンジャビ、ヒューゴ・ジョンストン=バート、アート・パーキンソン、ウィル・ユン・リー、カイリー・ミノーグ、コルトン・ヘインズなど


<ストーリー>
巨大地震が発生し、猛烈な揺れに襲われたカリフォルニア。超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジが次々と倒壊し、ロサンゼルスなどの大都市が相次いで壊滅。救難活動に奔走するレスキュー隊のパイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)はサンフランシスコに残された娘(アレクサンドラ・ダダリオ)の救出に向かうが


パニックムービーは、迫力はもとより、リアリティも求められると思う。

そういう意味でいうと、この映画にはちょっと違和感があった。

まず、主人公のドゥエイン・ジョンソンは、消防士の役だけど、この映画では困っている状態の人たちを助けるわけではない。

助けようとしているのは、彼の元妻と娘だけ。

つまり、まわりには流されたり死んでいったりした人たちもたくさんいるのに、そんな彼らには見向きもせず(実際には、ちょっと助けるけど・・・)ヘリコプターやセスナ機に乗るのも、ただひたすら彼の家族を助けるためだ。

もちろん、元妻だけを助けるのではない、ということで、元妻には「みんなを屋上に連れていけ」と言うのだけど、みんなは元妻の言うことを聞かずに、階下に向かって走り出す。

結果的には、屋上にあがった元妻は、危険な目に逢ってしまい、ギリギリのところで助かるのだから、主人公の助言が正しかったのかどうか、何ともいえない。

娘を助けに行く時もそう。

ボートで街中まで入っていくのだけど、まわりには目もくれず、ただひたすら娘を探している。

父親としては、当然の行為なのかも知れないが、だったら消防士の役でない方が良かったような気がする。

まあ、父親の仕事のことを知っていたから、娘がいろんな知識を持っていて、それで弱々しい彼氏も助かったわけだけど、せめて元消防士くらいにしておけばよかったのではないかと思う。


あと全体を通して持った違和感は、何だか大地震が起こっている、という感じではなかった、ということ。

大きな揺れが起こっている時、あそこまで走り回れないと思うのだけど、とにかく人々は逃げ惑う。

地震の方も、断続的に起こるのではなく、まるで一定の場所をピンポイントで狙っているみたいで、大きなビルも、一度に崩れ落ちるのではなく、順々に崩れ落ちていく。

あれだけの地割れが起こるほどの揺れなんだから、その地域一体が全滅してもよさそうなのに、なぜか元気に残っているビルもたくさんあった。


でも、一番の違和感と言えば・・・津波だ。

まるで、街中を洪水が襲ったかのような感じだったけど、いつまでたっても水が引かない。

津波って、来る時も恐ろしいけど、それが引く時の破壊力もものすごいと聞くので、それでビル群を破壊していくのかと思っていたら、街中はまるで海か川に沈んだかのようになっている。

もう一度言うが、「洪水」ではなく「津波だ」

それに、あちこちで地割れが起こっているというのに、どうして水がそこから落ちないで、川みたいな状態のままでいられるの?

もしかして、この映画を作った人は、地震や津波のことを知らないのか?

経験したことがないのはしょうがないにしても、ちょっとくらい調べとけよ。

何のために、冒頭で地震学の教授が東日本大震災のことを題材にしていたのかわからない。

まったく意味がないじゃん。


だからなのか、見ていて「これは、いったい何が起こったんだ」と思ってしまうわけだ。

まるでテロに遭ったか、宇宙人でも襲ってきたかのような感じ。

むしろ、そういう映画だったら、違和感はなかったかも知れない!?


ということで、迫力だけはものすごかったのだけど、とにかく違和感のかたまりだったので、評価は「C」にしておきます。

いや、迫力はありましたよ!


ついでに言うと・・・

元妻の新しい夫だけど、あそこまでヒドい人間として描く必要なんてあったのだろうか。

最後に主人公と元妻がよりを戻すためには、それなりの理由が必要なのはわかるが、あの社長さんは、いくらなんでもヒドすぎるだろう、という気がした。

あと、娘を助ける(というか助けられた?)若い男性(後で恋仲にはなるけど)だけど、彼はともかく、その弟って、どんなヤツなの?

最初は、頼りない兄貴を見かねて会社の面接にまでついてきて、娘にはいろいろとおませな会話を仕掛けるくせに、破壊されまくった街中では、急に「おうちに帰りたいよ~」とか泣き出すし、水浸しになったビルの中では、泳ぐこともできない。

ませたガキなのか、ホントのガキなのか、よくわからない。

いや、役者の子が悪いんじゃない。

監督は、この子をどういう子として描きたかったの?
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