映画評754 ~ 黄金のアディーレ 名画の帰還
今回は「黄金のアディーレ 名画の帰還」

ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。肖像画のモデルとなった女性のめいで、戦争に運命を翻弄された実在の主人公をオスカー女優ヘレン・ミレンが好演する。彼女とタッグを組む弁護士に、『[リミット]』などのライアン・レイノルズがふんし、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールらが共演。『マリリン 7日間の恋』などのサイモン・カーティスがメガホンを取る。
主演は、ヘレン・ミレン
共演は、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、タチアナ・ラズラニー
その他、マックス・アイアンズ、チャールズ・ダンス、エリザベス・マクガヴァン、ジョナサン・プライスなど
<ストーリー>
アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り・・・
なかなかいい話だ。
少し前に公開された映画で、ホントは公開時に見たいとは思っていたのだけど、何となくそんな気になれなかったので、今頃になってしまった。
実話に基づいた話ということで、主人公マリア・アルトマンが、自分の伯母をモデルとした絵画を取り戻すまでを描いているのだけど、随所に過去の追想が出てくる割には、裁判で勝ち取るまでの過程が割と淡々としている。
考えようによっては、展開が早すぎる、という感じもしたのだけど、そのあたりをしっかりと描いていたら、逆にちょっとダレてしまっていたかも知れない。
そういう意味でも、適度な長さだったと思う。
主演のヘレン・ミレンは、アクションものにも出ている元気なおばさんだけど、気品が感じられる人なので、こういう映画もなかなか似合っている。
新米弁護士役のライアン・レイノルズとともに、いい演技をしていたと思います。
特に大どんでん返しとか、劇的な展開があるわけではなく、むしろほのぼの系で、最後の回想シーンも、なかなか感動的でした。
ということで、評価はちょっと甘いとは思うけど、今年1本目の「A」にします。
それにしても・・・
ここのところ、ナチとかユダヤ人を描いた映画が多いような気がする。
「ミケランジェロ・プロジェクト」もそうだし、今上映されている「杉原千畝」などもそうだ。
今さら、ナチス・ドイツによる蛮行を描いたところで、ドイツ人は過去にもまともに謝罪していないし、連中があらためて反省するとも思えない。
最近は、難民受け入れ問題とか、VWの不正問題などで、ちょっと窮地に陥っているけど、欧州で独り勝ちと言われるドイツだけに、何かあるんだろうか。

ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。肖像画のモデルとなった女性のめいで、戦争に運命を翻弄された実在の主人公をオスカー女優ヘレン・ミレンが好演する。彼女とタッグを組む弁護士に、『[リミット]』などのライアン・レイノルズがふんし、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールらが共演。『マリリン 7日間の恋』などのサイモン・カーティスがメガホンを取る。
主演は、ヘレン・ミレン
共演は、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、タチアナ・ラズラニー
その他、マックス・アイアンズ、チャールズ・ダンス、エリザベス・マクガヴァン、ジョナサン・プライスなど
<ストーリー>
アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り・・・
なかなかいい話だ。
少し前に公開された映画で、ホントは公開時に見たいとは思っていたのだけど、何となくそんな気になれなかったので、今頃になってしまった。
実話に基づいた話ということで、主人公マリア・アルトマンが、自分の伯母をモデルとした絵画を取り戻すまでを描いているのだけど、随所に過去の追想が出てくる割には、裁判で勝ち取るまでの過程が割と淡々としている。
考えようによっては、展開が早すぎる、という感じもしたのだけど、そのあたりをしっかりと描いていたら、逆にちょっとダレてしまっていたかも知れない。
そういう意味でも、適度な長さだったと思う。
主演のヘレン・ミレンは、アクションものにも出ている元気なおばさんだけど、気品が感じられる人なので、こういう映画もなかなか似合っている。
新米弁護士役のライアン・レイノルズとともに、いい演技をしていたと思います。
特に大どんでん返しとか、劇的な展開があるわけではなく、むしろほのぼの系で、最後の回想シーンも、なかなか感動的でした。
ということで、評価はちょっと甘いとは思うけど、今年1本目の「A」にします。
それにしても・・・
ここのところ、ナチとかユダヤ人を描いた映画が多いような気がする。
「ミケランジェロ・プロジェクト」もそうだし、今上映されている「杉原千畝」などもそうだ。
今さら、ナチス・ドイツによる蛮行を描いたところで、ドイツ人は過去にもまともに謝罪していないし、連中があらためて反省するとも思えない。
最近は、難民受け入れ問題とか、VWの不正問題などで、ちょっと窮地に陥っているけど、欧州で独り勝ちと言われるドイツだけに、何かあるんだろうか。
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