映画評771 ~ 世界から猫が消えたなら

今回は「世界から猫が消えたなら」

映画160515

『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健と『ソラニン』などの宮崎あおいが初共演を果たし、川村元気の小説を原作に描く感動のドラマ。余命宣告された主人公が、悪魔と取引して世の中から一つ何かを消すことで一日の命を得るという不思議な物語を紡いでいく。『ジャッジ!』などの永井聡監督がメガホンを取り、『サケボム』などの濱田岳が共演。佐藤の一人二役による熱演はもとより、斬新な映像で描かれる胸を打つ物語に引き付けられる。

主演は、佐藤健
共演は、宮崎あおい、濱田岳
その他、奥野瑛太、石井杏奈、奥田瑛二、原田美枝子など


<ストーリー>
ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。


いい話だ・・・・と思う。

泣ける話・・・・らしい。

私は、泣きそうにはなったけど、泣きはしなかったが・・・


その理由は、設定の不自然さ、だという気がする。

「彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれる」というのはいい。

ただ、それが「電話」だったり「映画」だったりと、「身の回りのもの一つ」じゃなくて、世界中から消えてしまう、というわけのわからなさ。

元カノとの出会いが「間違い電話」だったから、「電話」がなくなることにより、彼女との思い出も消えてしまう、というのはいい。

だけど、消えるのは彼女との思い出だけじゃなくて、ムチャクチャたくさんのものが消えてしまうだろうに。

しかも、他の電化製品(?)はすべて残っているのに、「電話」だけがなくなるって、意味がわからない。

そんな設定自体が想像できない。

「彼女との思い出が消えてしまう」という設定なら、まだ理解できるのだけど、発想がよくわからない。

「時計」に至っては、さらに理解不能だ。

何だよ、「時計」がなくなるって。

「時間がわからなくなる」っていうことなのか?

これこそ、他の電化製品全体に影響が出てくるだろうし・・・!?

だから、途中までは「はあ?」という疑問符しか頭には思い浮かばなかった。

ただ、次の「世界から猫がいなくなる」というところで、ようやく話の筋がわかってきた・・・ような気がする。

要は、主人公が「自分の死」を受け入れられないから、それを受け入れるための、いわば「妄想」みたいな話なわけだ。


途中に挿入される過去の話も、時間軸がバラバラなので、いつの話なのかよくわからなくなったりする。

いちおう、右頬に絆創膏が貼ってある時が「現在」で、貼っていない時が「過去」

子供の時を除けば、年齢的にまったく見分けがつかないので、それで判断するしかない。

それぞれが、全体にまつわる「いい話」なんだけど、唐突に出てくるので、ついていけない時がある。

特に、アルゼンチンの話は唐突だし、トムとかいうお兄さんが出てきて、いきなり死んでしまうくだりは、見ていて唖然とするしかない。

最終的には、主人公が自分の死を受け入れることで、元カノや親友、さらに父親にも素直になれる(?)という展開になるわけだけど、号泣する親友(濱田岳)に対して、元カノは、主人公を抱きしめて「出会えてよかった」と言うのだけど、この部分は、ちょっと違和感がある。

いや、主人公はもうすぐ(明日にでも?)死ぬというのに、あの笑顔はないだろう、というわけだ。

とは言え、全体的には「いい感じ・・・かな?」というお話でした。

ということで、評価はちょっと甘いかも知れないけど「B」にします。

予告編で見た時のイメージと違って、ネットでの評価が思ったより低かったので、ちょっと気になっていたのだけど、その理由は何となくわかりました。


主人公の佐藤健は、まったく違うタイプの役をうまく演じていたと思う。

まだ27歳だって。

「るろうに剣心」の時にも思ったけど、いい役者さんだと思う。

あと、宮崎あおいも、濱田岳も、登場人物はみんな良かったと思います。
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