映画評774 ~ 探偵ミタライの事件簿 星籠の海

今回は「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」

映画160604

人気ミステリー作家・島田荘司が手掛けた人気シリーズ「御手洗潔シリーズ」のエピソードを基にした謎解きミステリー。6時間ごとに潮の満ち引きが繰り返される海を舞台に、探偵御手洗潔が謎を推理していく。主人公の天才探偵役には玉木宏。『相棒』シリーズなどの和泉聖治がメガホンを取り、島田がシリーズ初の映画化にあたり新構成の考案に参加。映画オリジナルのヒロインを演じる広瀬アリスのほか、石田ひかりや小倉久寛といった共演者たちにも注目。

主演は、玉木宏
共演は、広瀬アリス、石田ひかり、要潤、谷村美月
その他、小倉久寛、吉田栄作、神尾佑、品川徹、片桐竜次、寺脇康文、螢雪次朗など


<ストーリー>
天才的な頭脳で、数々の難事件を解決に導いてきた脳科学者・御手洗潔(玉木宏)。ある日、御手洗は半年の間に6体もの死体が海岸で発見されたという“死体島”の存在を知る。事件の現場である瀬戸内海の興居島に着いた御手洗は、死体が海流によってある場所からこの島に流れてきたと推理。その場所を広島県福山市だと突き止め、福山へ移動した御手洗たちだったが、外国人女性の変死体が発見されるなど奇妙な事件に遭遇し・・・


「奇想天外」なトリックで有名な島田荘司の推理小説のキャラクターの一人・御手洗潔が出てくる、ということで、ちょっと期待して見に行った。

ネットでの評判が散々だった、というのはちょっと気になったけど・・・

しかも、のっけからシャーロック・ホームズばりの推理(一目見ただけで、その人の素性とか最近の様子とか、全部わかっちゃう、とかいうウソ臭いヤツ)を始めるので、少し不安はあった。

大学での講義になんて、たぶん玉木宏自身は、内容についてほとんどわかってはいないだろう、と思えるくらいの淡々とした話しっぷり。

まあ、相変わらずいい声はしているけど。

それに、いきなり事件現場を広島県福山市と突き止めるのは、まだいいとしても、何だか展開が早すぎる。

で、結果から言うと、島田荘司お得意の「いくつかの偶然が重なって・・・」みたいな感じで、「えっ?そんなことってあり得るか?」と聞かれても「いいえ、ゼッタイにあり得ない、ということはない」と答えそうな、そんな展開。

しかも、無理やり感動させようとしているのか、犯人に「私は、誰も殺していない」と言わせている。

確かに、赤ん坊を殺したのは○○だし、変死した外国人たちも、この犯人が殺したわけではない。

でも、こいつがやっていることは犯罪も犯罪、重罪である。

同情の余地なんて、どこにもないはずだ。

昔経験した悲劇や、幼馴染の葛藤を利用して、いかにも「いい話」に仕立てようとしているのだけど、よくよく考えてみれば、過去はともかく、こいつはトンデモないワルだろう。

御手洗潔も、そういうヤツだとわかっているはずなのに、なぜか最後は優しく見送るだけ。

終わってみたら、何かいい話のようだけど、ちょっと違和感が残る。

まあ、この手の推理モノは好きなので、そこまで酷評するつもりはないけど・・・

監督が、あの「相棒」の人だし・・・

評価は「C」にしておきます。


主演者で言うと・・・

玉木宏は、探偵役としては似合っていると思う。

広瀬アリスは、そういうキャラクターなのかも知れないけど、バカっぽくてウザい。

あと、石田ひかりが壊滅的!?

こんなに下手だったか?と思うくらいに、棒読み連発で、鞆の浦や村上水軍の話をする時も、一生懸命覚えたのだろうけど、聞いていて笑いそうになったくらい。

小倉久寛は、いい味を出していたと思う。

まあ、皆さん広島弁が中途半端だったとは思います。

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