映画評779 ~ シン・ゴジラ

今回は「シン・ゴジラ」です。

映画160731

『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明と『進撃の巨人』シリーズなどの樋口真嗣が総監督と監督を務め、日本発のゴジラとしては初めてフルCGで作られた特撮。現代日本に出現したゴジラが、戦車などからの攻撃をものともせずに暴れる姿を活写する。内閣官房副長官役の長谷川博己、内閣総理大臣補佐官役の竹野内豊、アメリカの大統領特使役の石原さとみほか300名を超えるキャストが豪華集結。不気味に赤く発光するゴジラのビジュアルや、自衛隊の全面協力を得て撮影された迫力あるバトルに期待

主演は、長谷川博己
共演は、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭、市川実日子、余貴美子
その他、國村隼、平泉成、柄本明、大杉漣、小野孝弘、片桐はいり、小出恵介、斎藤工、嶋田久作、諏訪太朗、津田寛治、鶴見辰吾、古田新太など


<ストーリー>
東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、「ゴジラ」と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが・・・


これは、意外にも面白かった。

と言うか、「おお、そういう形で来たか」という感じで、とにかく意外な展開だし、少なくとも想像したよりはずっと良かった。

監督があの庵野秀明で、公開前から「まったく新しいゴジラを作る」と言っていたので、「まったく新しいゴジラって、それはもうゴジラじゃない」と思っていたのだけど、実際に見てみると、何と言うか、確かに「ゴジラだけど、今までのゴジラとはまったく違う」というものだった。

庵野さんだから、当然(?)エヴァンゲリオンを意識しているようで、一部では「これって、まんまエヴァじゃん」という声も多いが、ゴジラにもエヴァにも、それほどの思い入れがない私からすれば、許せる範囲だと思う。

それにしても、「ヤシオリ作戦」って、ホント「ヤシマ作戦」そのもので、もう少し名前くらい変えても良かったのでは?という気はした。

だって、なぜ「ヤシオリ」なのかまったく説明がなかったし。


さて、そのゴジラだけど、登場時点では「何じゃこれは?」という感じだった。

深海魚の化け物みたいだったし、「もしかして、この化け物を退治するためにゴジラが出てくるのか?」と思ったほど。

でも、背中がゴジラっぽいし、全体の雰囲気もそう。

「もしかして、これが変化するの?」と思っていたら、ホントにそうなった。

つまり「進化する生き物」という設定だったわけだ。

これも、当然賛否があると思う。

私としても、「これって本来のゴジラじゃない」とは思っていたが、その後の「進化」によって、従来のゴジラみたいになったので、これはこれで「あり」だと思う。

しかも、口から吐く放射能も、今までのゴジラと違って、最初は火炎だし、途中から放射能の光線(?)みたいになる。

最初ガメラで、途中からギャオスになった、みたいな感じ!?

さらに、背中からも放射する。
しかも、自分目掛けて飛んでくる物体があれば、ほとんど条件反射的に、だ。

これは、さすがにやりすぎだと思うが、最終的にゴジラを退治する方法を考えたら、この前提も必要条件の一つということであれば、何とか許容範囲かな、と思う。


あと、「あらすじ」にもあるように、実にたくさんの役者さんが出てくる。

「Yahoo!映画」の紹介欄にも、30人以上載せてあったので、全部書かなかったのだけど、ちょっとした場面にもよく知った顔が出てくる。

エンドロールで驚いたのだけど、首相役だった大杉漣や、自衛隊の司令官役のピエール瀧なども、その他大勢の一人としてクレジットされていた。

ただ、一番最後に野村萬斎の名前があったけど、どこで出ていたのかは気が付かなかった。

中心となるのは、あくまでも長谷川博己と竹野内豊、石原さとみの3人であるのだが、長谷川博己はともかく、竹野内豊が意外と下手くそで、ちょっとがっかりした、

貫録がないというか、いい声をしているのだけど、何かセリフが棒読みで、彼が演じている内閣総理大臣補佐官・赤坂の「したたかさ」みたいなものが感じられなかった。

それと、石原さとみは、ただ英語がそこそこ話せるというだけでキャスティングされたのだろうか?

将来の大統領候補にはまったく見えない、どころか、政治家タイプではなく、「エラい人のただの秘書だけど、なぜか自分までエラそうにしている女」にしか見えない。

その他、ゴジラに対する政治家や自衛隊の描き方だけど、縦割り行政の中で、いかに主人公たちが奮闘するかが、うまく描けていたと思う。

ただ、最後のゴジラに対する「決死の作戦」だけど、せっかく主人公が「みんな、命を懸けてこの作戦に臨んでほしい」みたいな演説があったにもかかわらず、肝心の最前線の人たちがまったく描かれていないのは残念だった。

どう見たって、最前線のトレーラーはすべてゴジラに破壊されているので、多くの人たちが犠牲になっているはずなのに、そのシーンがないので、その雰囲気が伝わってこない。

しかも、そのシーンは、ゴジラに対して何をどうしているのかよくわからなくて、ただ「○○パーセント完了です」という言葉で表しているだけ。

つまり、ゴジラを退治するという、まさにクライマックスのシーンが、単にセリフで説明されただけのような形になっているので、ちょっと興ざめだ。

せっかく前半はいい展開だったと思うのに、最後が中途半端だった感じ。

ということで、いろいろ不満もあるけど、あまり期待していなかった分、結構楽しめたので、評価は「B」にします。


それにしても・・・

続編でも作りそうな終わり方だったけど、そうなのか?

エヴァンゲリオンみたいに「あと12体」出すつもりだろうか。

まあ、面白そうだけど。

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