映画評804 ~ 傷物語<Ⅲ冷血篇>

今回は「傷物語<Ⅲ冷血篇>
映画170107

西尾維新の代表作「化物語」の前日譚であり、「物語」シリーズの原点ともいえる小説を3部作で映像化した劇場版アニメーションの最終章。ドラマツルギーら3人の強敵と戦い抜き、吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの四肢を取り戻した高校生・阿良々木暦が、元の人間の姿に戻るはずが、吸血鬼の恐るべき本質を突き付けられる姿を描く。前作・前々作と同様に総監督を新房昭之、監督を尾石達也が担当。過酷な運命が暦を待ち受ける。


<ストーリー>
ドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターという3人の強敵に勝ち、吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの四肢を奪還した阿良々木暦。これで普通の人間に戻ることができると思っていた暦だったが、キスショットに吸血鬼の恐るべき本質を知らされる。暦は自分のしたことを後悔するが、そんな彼に同級生の羽川翼があることを提案する。


3部作の最終章である。

過去2作は何だかわけのわからないままに見たのだけど、何となく結末が気になったので、最後まで見ることにしたわけだ。

前作で、3人の強敵にあっさりと勝ったので、最後には何が待ち受けているのかと思えば、一言で言うと、主人公が人間に戻れるかどうか、という話。

わけもわからずに延々と続くバトルの先で、なぜかまたヒロイン(?)の羽川が出てきて「キスショットは、ホントは自分の死に場所を探しているのだ」と言う。

その相手が主人公・阿良々木だったというわけだけど、それで終わると、ただの感動物語(?)になってしまうと思ったのか、本作ではそのような終わり方はしない。

自分が吸血鬼となって生きるか、それともキスショットを殺して人間に戻るか、という二者択一を迫られた主人公は、ここで何とエヴァンゲリオンの碇シンジのような態度を取る。

つまり「どっちもイヤだ」というわけだ。

もっと言えば「キスショットを殺すことはできない」ということ。

何のことはない、現状を理解しようともせず、「〇〇を助けるためなら、自分が犠牲になってもいい」という、わけのわからない正義感、というか、「キスショットが生き長らえる、ということは、人間にとってどんな悪影響があるのか」ということに頭が働かないバカ、である。

で結局、今回4人しか出てこない登場人物の最後の一人・忍野の提案によって(「ストーリー」のところに書いてある「ある提案をする」とあるのは、実は羽川ではなく忍野である)どちらでもない結末を選ぶ。

つまり、キスショットは殺さずに、中途半端な存在(ガキの吸血鬼みたいなもの)で生き続けることとなり、もちろん主人公は吸血鬼(限りなく人間に近い吸血鬼)のままである。

これで良かったのか?という気がしないでもないが、そもそもが、この後に続く「化物語」の前日譚なのでしょうがない。

第一部・第二部では、バトルなどか中心となっていたので、最後もハデなバトルを期待していた私としては、ちょっと肩透かしを食らった感じだけど、「まあ、こんなもんか」という気持ちもある。

そんなことより、ヒロイン・羽川翼の存在がよくわからない。

主人公を助ける存在、というよりは、「なんでそこにいるの?」というイメージしかなく、極端なことを言えば「エロ担当」みたいなだけの存在。

今回も、ちょっとエッチなやり取りがあって、それは物語のメインとはまったく関係のないシーンであり(原作にはあるみたいだけど)、見ていて違和感バリバリだった。

ということで、過去2作はいずれも「B」をつけたのだけど、最終的にはあまり「面白かった!」というわけでもなかったので、評価は「C」にしておきます。

でも、この手の物語は嫌いではないので、このシリーズは今後も見てみたいと思います。
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