映画評809 ~ 相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

今回は「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

映画170226

2000年に誕生以来、水谷豊が相棒と共に事件解決に挑む警視庁特命係の刑事にふんして、好評を博しているドラマシリーズの劇場版。主人公の杉下右京と反町隆史演じる冠城亘が、謎に包まれた国際犯罪組織を追い詰める姿を活写する。2代目相棒の及川光博や甲斐峯秋役の石坂浩二、さらには社美彌子役の仲間由紀恵らが出演するほか、北村一輝や山口まゆ、鹿賀丈史らが共演。監督は、長年『相棒』シリーズに携わってきた橋本一。エキストラおよそ3,000人を集めたパレードの中での見せ場など、劇場版ならではのスケールに期待が高まる

主演は、水谷豊
共演は、反町隆史、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、六角精児、神保悟志
その他、片桐竜次、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二、山口まゆ、益岡徹、江守徹、北村一輝、鹿賀丈史など


<ストーリー>
7年前、駐英日本領事館関係者の集団毒殺事件で生き残った少女が国際犯罪組織に誘拐されていた。そして現在。特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、国際犯罪組織バーズを追って来日した国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウ(鹿賀丈史)に同行することになる。そんな中、7年前に誘拐された少女の現在の姿の動画が公開され、犯行グループは身代金を要求し・・・


過去3作を見て、そのストーリーやトリックのムチャクチャさに、「何だ?このシリーズは」と思ったものだが、逆に「怖いもの見たさ」でつい見てしまった。

今回の右京の相棒は反町隆史。

すでに頂点から滑り落ちてしまって、もはや下っ端の犯人役でしか生きていけないのか、と思っていたのだけど、考えてみれば、犯人役の役者さんって、刑事役もよくやったりする。

とは言え、それ以上の存在感があるわけでもなく、右京との間で時々つまらないやり取りがあるけど、特に笑えなかった。


でも、残念ながらストーリー自体はそんなにおかしくなかった。

もちろん、ツッコミどころは随所にあった。

全体的に、警察幹部とか間抜けすぎるし、官僚もかなりヒドい描かれようだ。

細かいところでは・・・

ヒロインの女の子がマーク・リュウの泊まっている部屋に忍び込むのだけど、ネタばれすると、このヒロインとマークはグルである。

にもかかわらず、このヒロインは拳銃を持って侵入した。

なんで?

最初はそういう事情がわからないから変に思わないけど、後で考えてみたら、「えっ?」と思うようなシーンだ。

どう考えても、ゼッタイにあり得ないシチュエーションだろう。

さらにこのヒロイン、部屋の机に置いてあった特命係の2人の名刺を見つけると、なぜだか知らないが、声に出してそれを読む。

何で、わざわざ読んだの?

しかも「冠城」を正確に「かぶらぎ」だと読み上げる。

私だって、最初はこの名前を何と読むのか知らなかったのに、子供の頃から海外暮らしで、その後誘拐犯と共同生活をしていたのだから、たいして勉強もしていないだろうし、どうしてこの名前を「かぶらぎ」と読めたのだろう。

と言うか、やっぱりなんでわざわざ声に出したの?

違和感バリバリでした。

さらに、そこに置いてあったティーセットを見て、急に気を失ってしまう。

わざわざセットにかぶせてあったものを取る理由もよくわからないけど、そんなことより、あの後どうなったの?

拳銃を持ってる女の子だよ。

誰かに助けられたのだとしたら、その人はビックリするはずだし。

一人で起き上がって出ていったのなら、わざわざ気絶させる理由なんかないと思うのだけど。

これも、後で思い出して「で、何だったの?」と思ったシーンだ。

また最後の方で、右京が狙撃手に撃たれて入院するのだけど、次のシーンでは、ほとんどケガをした跡が感じられなくて、しかも車椅子に乗っていた。

なんで車椅子に乗る必要があるの?

撃たれたのは肩だよ。

そういう意味不明なシーンが結構あった。


しかし、一番気に入らないのは、この「相棒」の劇場版では定番となっているかのような、「テーマ」というか「訴えたいこと」だ。

今回は、「国民を見捨てた国・日本」である。

犯人(割とすぐにわかってしまうのでバラしてしまうけど、マーク・リュウである)は、太平洋戦争中に、トラック諸島で家族を殺された過去を持っている。

そして、今回の事件の7年前に、英国の日本大使館での毒殺事件でも、一人取り残され、しかも誘拐(実際は違うけど)された少女が、駐英大使のせいで見捨てられた。

そこで主張したいことは「日本は国民を大事にしない」というメッセージである。

だいたい、トラック諸島で軍人が民間人を見捨てて逃げたという話は、事実なのか?

しかも、軍が去った後の民間人しかいない島を米軍がなんで無差別爆撃なんかするの?

このシーンは、見ていて意味がわからなかった。

しかも、マークの少年時代を演じていた子役が、壊滅的に下手クソだったので、余計に違和感があった。


ついでに言うと、ヒロシンの女の子が、終盤で毒薬をまき散らそうとしていたマークの元へ走り寄ったり、取調室に一緒にいたりするけど、これもいらないシーンだと思う。

せっかくのシリアスな場面に水を差すように見えるし、そんなところに出てくる意味がわからない。

つまり、まわりの人間が無能ばかりだから、ということになるからだ。

だって、野放しにしているのと同じだし。


などなど展開の中でのツッコミどころもたくさんあったし、そもそも制作したテレビ朝日の思惑が相変わらず気持ち悪いのもあるけれど、今回のストーリーや右京が犯人を暴いた推理などは、特に違和感がなかったので、評価は「C」にしておきます。

もっとボロクソに書くつもりだったのに、ちょっとがっかり!?


おまけで・・・

終盤の目玉でもあったスポーツ選手団のパレード中での駆け引き。

パレードにまったく臨場感がありませんでした。

みんな棒立ちみたいな感じで、見ていて気持ち悪かったです。

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