映画評831 ~ メアリと魔女の花

今回は「メアリと魔女の花」

映画170708

『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後、プロデューサーの西村義明が設立したスタジオポノックで制作したアニメ。メアリー・スチュアートの児童文学を基に、魔女の国から盗み出された禁断の花を見つけた少女の冒険を描く。少女メアリの声を務めるのは、『湯を沸かすほどの熱い愛』やNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などの杉咲花。脚本を『かぐや姫の物語』などの坂口理子、音楽を『思い出のマーニー』などの村松崇継が手掛ける。


声優陣は、杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ

<ストーリー>
無邪気で不器用な少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。この花は、魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を得たメアリは、魔法大学“エンドア”への入学を許されるが、あるうそをついたことから大事件に発展してしまい・・・


予告編を見た段階では、あまり期待していなかった。

しかし、それにしても展開には違和感が終始付きまとった。

メアリが、ひょんなことから「魔女の花」を手に入れて、一夜限りの魔女になるというのは、まあいい。

しかし、魔法大学に侵入した時に、「不法侵入」として処罰を受けることもなく、いきなり「あら、新入生ね」と簡単に認められてしまうのが、まず理解できなかった。

あのマダムは、実は魔女であるくせに、そのあたりは何も見通せないわけだ。

当初は、メアリが「魔女の花」を持っているのを知って、それを取り返す(元々は、マダムたちのものなのだから)ために、わざと招き入れたのかと思っていたが、話の流れからしてもそれはなく、途中で気が付くという展開になっている。

それと、一度は魔法学校から逃げたメアリだけど、同じ町に住むピーターが、マダムたちに捕まったことが、これを取り返すために、また魔法学校に残る。

これが、またよくわからない。

そもそも、メアリとピーターの関係が希薄だ。

同じ町で、たまたま出会って、ピーターから赤毛をからかわれるだけで、その後「ピーターを何としても助ける!」というほどの間柄とはとても思えない。

そういう展開にもなっていないのに、いきなりピーターを助けようとするから、二人に対して感情移入ができない。

あと、今回の敵であるマダムとドクターだけど、二人ともに「凶悪」な敵ではない上に、そもそも何がしたいのかさっぱりわからない。

何だよ「変身魔法を完成させるため」って。

それと、「魔女の花さえあれば、それが完成する」みたいなことを言っていたけど、そもそも魔女の花は、アンタたちが持っていたはず。

それにもかかわらず、実験は成功していないのだから、今さら手に入れたところで、すぐに完成するはずがない。

しかも、動物実験は失敗ばかりのくせに、なぜかその結果を本に書き記している。

「これと、これを混ぜ合わせると、こうなってしまう・・・失敗」みたいな感じ。

何のためにそんな意味のないことをするの?

その本には、若い男の子(ピーターのこと?)に対して、魔女の花を使えばこうなる、みたいな描写があったけど、ということは、実験結果をただ記録しているだけなの?

このあたりも、見ていてよくわからない。

そして、メアリが「すべての魔法を解く」という魔法をかけたことで、変身させられていた動物たちが、元の姿に戻るのだけど、その後実に統率の取れた行動を取るのも、見ていて奇妙にしか思えない。

その混乱の中を、メアリピーターは逃げ出すのだけど、追いかけるのは、マダムとドクターしかいない。

あの二人以外にも、魔法使いの卵たちがたくさんいたはずだけど、彼らはいったい何をしていたの?

最初の頃に大勢が出てきたにもかかわらず、その後まったく登場しないのは、違和感バリバリだ。

つまり、登場人物たちが取る行動に説得力がまったくないので、見ていて感情移入できる要素がない。

これでは、ワクワク・ドキドキもなければ、終わった後の感動もない。

と言うか、「えっ?これで終わり?」という感じさえした。


声優陣で言えば・・・

主人公の杉咲花は、可もなく不可もなし。

特にウマいとは思えなかった。

ピーター役の神木隆之介クンも、「君の名は」ほどのインパクトは、さすがになかった。

本来まったく声優向きではないと思っている大竹しのぶも、今回は特に違和感はなかったが、やはり向いているとは思えない。

天海祐希も違和感はなかったし、小日向文世は、最初は「ん?」と思ったけど、その後慣れてきたので、それほど悪くはなかった。

しかし、庭師のおじいさん(ゼベディ)役のエンケンは、まったくのミスキャスト。

キャラにまったく声が合っていなかったし、そもそも聞きづらい。

彼はナレーターには向いているが、声優はあまり向いていないと思う。


ということで、途中に寝てしまいそうになったくらい、平凡な展開と結末だったので、最後まで「普通」に見ていたので、評価は「C」にします。

メアリ自体が、魅力的なキャラではないのが、一番の敗因(?)かな?
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