映画評834 ~ 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

久々の今回は「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

映画170818

『リップヴァンウィンクルの花嫁』などの岩井俊二によるドラマを基にした、『物語』シリーズなどの新房昭之が総監督を務めたアニメ。現代の要素を入れながら長編として再構築し、夏休みを過ごす中学生の男女を主人公に、何度も繰り返されるある1日を描く。脚本を、『モテキ』シリーズや『バクマン。』などの大根仁が担当。『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すず、『共喰い』などの菅田将暉、人気声優の宮野真守らがボイスキャストとして出演する


<ストーリー>
夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。


原作も知らないアニメだけど、予告編を見て、画が好きなタッチだったし、何となく面白そうだったので見ることにしたのはいいが、ネットでの評判は散々だったので、ちょっと躊躇してしまった。

結論としては、そんなに悪いようには思えなかった。

というか、私としては割と面白く見ることができた。

学生の淡い恋心というのか、昔を思い出して「いいなあ。あんな学生生活を送りたかったなあ」という気持ちを持ちながら見ていた。

ネットなどで評判が悪い理由は、一つは原作の良さが生かされていない、いうことがあるのだけど、とにかく描かれている世界がまったく理解できない、ということらしい。

所々に散らばめられた伏線がまったく回収されていない、という批判もあった。

ただ、ガラスの球(?)みたいなものによって、「もし○○だったらいいのに」という気持ち・希望が現実のものになってしまう、という展開なので、理屈云々ではなく、そういう前提で見ていれば、そんなに違和感はない。

気になっていたのは、むしろ主人公たちの声を務める菅田将暉と広瀬すずの声であった。

下手クソに思えたのは菅田の方だったけど、元々ガキみたいな声をしているので、面倒くさそうなもの言いが、逆にハマっている感じで、あまり違和感がなかった。

一方の広瀬すずの方も、見た目がちょっと大人びた少女・なずなの役なので、どちらかと言うとチンチクリンの広瀬はイメージとしては違和感があるのだけど、少し声のトーンを抑えたセリフ回しだったので、まずまずという感じ。

後の人たちは、ちゃんとした声優らしい(なずなのお母さんの声が松たか子とはわからなかったが、まったく違和感はなかった)ので、全体的には特に違和感はなかった。

このなずなは、見た目が私の好きなタイプの女性でもあるので、ちょっと感情移入をしながらの鑑賞だった。

展開としては、特に文句を言うつもりはないので、評価としては「Aはともかく、Bかな?」くらいに思っていたのに・・・

終わった後で知ったことだけど、主人公たちは中学生だって!?

「はあ?」という感じだ。

あのエロさ、というか、色気でアホな男子学生を魅了するマセた女の子は、当然のことながら高校生だと思っていたのに・・・

中学生が「駆け落ち」って、昔の「小さな恋のメロディみたいな話なら、「淡い恋」で済ませられるけど、これは違和感ありあり。

まあ、原作がそうなので、そこにイチャモンをつけるわけにはいかないけど、だったらあんなやり取りはないだろう、と思うわけだ。

いや、今の若い中学生はあんなもんだよ、というのなら、それはそれで「面白くなかった」で終わるのだけど、途中までほのぼのしながら見ていた私としては、ちょっと損した感じ。

と言うか、設定を高校生にしてほしかったなあ。

ということで、ちょっと難しいけど、評価は「C」にしておきます。

でも、画とか展開自体は好きですよ。
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