fc2ブログ

映画評928 ~ ペット

昨日は録画していた映画「ペット」を見ました。

映画190817jpg

世界中でヒットを記録した『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが作り上げた、ペットたちの知られざる世界に迫るアニメ。人間たちの留守中に犬や猫や小鳥といったペットたちが、どのように過ごしているのかをユーモアたっぷりに映す。『ロラックスおじさんの秘密の種』に携ったクリス・ルノーとヤーロウ・チェイニーが監督を担当。飼い主たちが知らないペットたちのキュートな姿に笑いがこみ上げる。


<ストーリー>
犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高のハッピーライフを送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境はガラリと変化する。マックスとデュークが何とか自分が優位に立とうと頑張っていたある日、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい……


現在公開中の「ペット2」を見るかどうか迷っている時に、たまたまテレビで放映していた前作を見てから決めよう、ということで見たけれど・・・

だいたい予想通りでした。

展開が、ということではなく、「あまり面白くないだろうな」という予想です。

まず吹替えの時点で、かなりのマイナスポイント(予告編の段階だけでも、バナナマン設楽の声に違和感がありあり)なのに、ペットたちが人間を交えた世界で大活躍する、という「トイストーリー4」的な展開が好きではなかったからです。

予告編でもやっていた、「ペットたちが、ご主人が外出した後にそれぞれ好き勝手なことをやっている」という冒頭の部分は面白かったのですが、でもそこまで。

その後の展開も、かなり強引で、しかも登場人物に感情移入ができるものがほとんどいない。

主人公マックスでさえ、最初は従順でやさしい、という雰囲気だった(後に、仲間のペットがそういうエピソードを語る場面もある)のに、飼い主がデュークを連れてきた途端に、意地の悪いいけ好かないヤツに変わっている。

人間たちに虐げられていたという動物たちとの争いも、出てくる動物たちが雑多すぎるし、敵だったのが急に味方になったりと、何がなんだかわけのわからない展開で、今いちついていけない。

それと、何といっても「トイストーリー4」みたいに、人間と絡んでバトルを展開したり、という流れは違和感があって、どうにもつまらない。

やはり、動物たちだけの会話・バトルの方が、たとえあり得ない展開であっても、もともとそういう設定(動物同士でしゃべる等)なのだから、見ていて違和感がない。

特に、車を奪って逃走などというシーンは、私としては余計なものであり、動物たちのかわいさをかなり消していると思う。

イルミネーションが作ったせっかくのかわいらしいキャラクターたちが、あまり生かされていない、というストーリー展開は、ちょっと残念でした。

ということで、評価は「C」にします。

もちろん「ペット2」は見ません。


ところで・・・

イルミネーションが作成するアニメは、最初に俳優の声を録音して、それからその声に合わせて3Dアニメーションを作るという作成手順になっている。

TOHOシネマズでは、そういう紹介をしていた。

つまり、登場するキャラクターは、オリジナルの声優の口の動きに合っているから、ある意味面白いわけである。

従って、日本版のアニメは、キャラクターの口の動きと声優の声とが合っていないので、洋画(実写版)の吹き替え同様、少し違和感がある。

これは、同じくイルミネーションが作った「グリンチ」で吹き替えを担当した大泉洋も言っていた。

元の声を担当していたのがベネディクト・カンバーバッチだったのだけど、「彼(カンバーバッチ)は好き勝手にやっていりゃいいけど、それに合わせる方は大変だった」というらしい。

今回担当していたバナナマンなどは、そんな苦労もしていないのではなかろうか。

それでストーリーが面白ければ、まだいいのだけど、そうでない時はやはり・・・
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
599位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
300位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR