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映画評949 ~ 野性の呼び声

今日は「野性の呼び声」を見ました。

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アメリカの作家ジャック・ロンドンの冒険小説を、ハリソン・フォード主演で実写映画化。未開の地に向けて旅をする冒険家と相棒の犬の過酷な旅を描く。共演に『美女と野獣』などのダン・スティーヴンス、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのカレン・ギラン、『最強のふたり』などのオマール・シーらが集結。『ヒックとドラゴン』などに携ってきたクリス・サンダースがメガホンを取った。

主演:ハリソン・フォード
共演:ダン・スティーヴンス、カレン・ギラン
その他:オマール・シー、ブラッドリー・ウィットフォード、コリン・ウッデルなど


<ストーリー>
カリフォルニア州に住むミラー判事(ブラッドリー・ウィットフォード)のもとで暮らしていた雑種犬のバックは、4歳のときにさらわれて売り飛ばされ、そり犬として働いていた。その後再び売られて厳しい環境で重労働を強いられていたところを、一人で旅をしていたソーントン(ハリソン・フォード)に助けられる。世話をされるうちに、ソーントンとの間に信頼と友情が芽生え、彼らは地図にない地を目指す冒険に出る。


いやあ、久々にものすごい「がっかり感」を味わいました。

しかも、これほど冒頭から「えっ?」とがっかりして、そこから最後まで気持ちは変わらなかった映画も、もしかして初めてかも?

これまでも「D」や「E」とかつけた作品はあるけど、たいていは途中で「おや?」と思ってがっかりしたとか、途中まで期待していたのに最後でズッコケたとか、どっちかと言えば「期待外れ」というパターンが多いのだけど、今回はまた特別。

冒頭に犬(バック)が登場した時点で・・・・「あれ、これってCGじゃん」

どこかでCGシーンを入れる、というのならわかるが、これはあくまでも実写版であり、アニメではない。

しかも、出てくる動物はすべてCGだ、たぶん。

さらに、このCGがあざといというのか、自然な描写をしようという意識がまったく感じられないくらいヒドくて、周りの風景からも浮いている。

そしてこのバック、人間と同じように感情や表情を持っているだけでなく、考え方まで人間とまったく同じで、しかもその通りに行動する。

こんな犬に感情移入なんかできやしない。

動物しか登場しないアニメなら、そういう設定もあるかも知れないが、アニメならもっと山あり谷ありで劇的な展開が用意されている。

この映画には、こんな小賢しい犬が出てくるだけで、ハラハラ・ドキドキ感がほとんどない。

つまり、予告編でやっていた「冒険」というものが、まったくないのである。

予告では、ハリソン・フォード演じるジョンが主人公で、しかも元冒険家のような感じで紹介していたが、そもそもハリソン・フォードはあまり出てこないし、しかも冒険と言えるほどのことはほとんどしていない。

犬が主人公なんだけど、その主人公の行動があざとすぎるので、見ていてまったく面白くない。

さらに展開までもヒドい。

ソリ犬として買われたバックは、南国生まれということで雪になかなか慣れない・・・と思っていたら、あっという間に慣れたどころか、いつの間にかリーダーになってしまう。

ところが、あっという間に失業(?)し、今度は金(ゴールド)狙いの野心家に雇われるが、ここでの展開も違和感バリバリ。

そして、いよいよジョンに飼われることになるのだけど、ジョンのやり取りは人間とのそれと全く同じで、こんな犬を見てもかわいいとは思えない。

その後、ジョンとともに亡くなった息子が好きだった宝の地図が示す場所を目指すのだけど、ここからますますおかしくなる。

このジョンに対して逆恨みしたゴールド狙いの悪漢が、すぐにジョンたちの後を追うのだけど、どうして行先がわかったかというと・・・

何と、大事にしていた息子の地図が置き去りにされていたから。

はあ?

息子の夢であった場所に行くのに、その地図を持っていかなかったの?

そんなことは絶対にないだろう。

息子の形見でもあるわけだし。

あと、バックが森の中で狼の群れと遭遇し、群れに仲間として迎え入れられるのだけど、そのシーンもムチャクチャ。

群れが川にいたイノシシを狙っていた時、そのうちの一頭が川に落ちてしまい、それをバックが助けるのだけど、その助け方が人間にしかできないものだった。

大木にしがみついている狼に対して、その大木をバックが体全体で川から引き上げる、というものなんだけど、違和感の塊で「んなアホな!」というシーンだった。

そんなこんなで、いつの間にか今度は狼のリーダーになってしまう。

この間、バックが特に苦労したとか、死に物狂いで頑張ったとかいうシーンはほとんどない。

淡々と進んでいる。

ジョンがゴールド狙いの悪漢に襲われることで、最後に・・・というシーンかと思っていたら、バックはジョンの元に息子の写真といつも持ち歩いていたハーモニカを持ってくる。

これって、ジョンが亡くなった後にすることじゃないの?

まるで「もうあなたは終わりだけど、最後に大切にしていたものを持ってくるよ」と言っているみたいで、ものすごく気持ち悪い。

これで感動しろ、という方がおかしい。

ハリソン・フォードも、実在の犬がいないので、ずっと一人で芝居をしていたはずだ。

こんなので楽しかったのだろうか。

とにかく、何がしたかったのかさっぱりわからない映画で、これほど「早く終わってくれ~」と思った映画も初めてだ。

ということで、評価は当然のごとく「D」にします。
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