映画評812 ~ 劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―

今回は「劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―」

映画170304

高い人気を誇る川原礫の小説で、テレビアニメ化などメディアミックス展開も好調なシリーズを、川原自ら書き下ろしの新作ストーリーで映画化したアニメーション。AR(拡張現実)型情報端末オーグマーが普及した近未来で、専用ロールプレイングゲーム「オーディナル・スケール」に仕組まれた陰謀をめぐりキリトたちが戦う姿を描く。テレビシリーズでも監督を務めた伊藤智彦が本作も担当。世界観を継承しつつ新たに繰り広げられるストーリー、ガジェットなどに注目


<ストーリー>
デバイス「ナーヴギア」が、仮想現実の世界に無限の可能性をもたらしてから4年が経過。AR(拡張現実)型情報端末オーグマーが普及し、専用ARMMO RPG「オーディナル・スケール」が世間を席巻していた。アスナやキリトもゲームに参戦するが、オーディナル・スケールに異変が起こり始め・・・


かなり人気のあるアニメみたいで、先週公開された際には、いつもは空いている土曜日の朝一の回がすでに一杯で、見るのを断念した。

そして今日も、土曜日朝一の回だったけど、満席だった。

ほとんど若い男性だったけど・・・

しかし、もちろん原作は知らないし、もともと見るつもりもなかった(?)

だけど、嫁さんが見たいというので、「夫婦のうちどちらかが50歳なら、二人で2200円」特典を使っての観戦。

でも、ストーリーも知らない上に、「オーグマー」だの「ナーヴギア」だの、その他にも「AR」とか「VR」とか、出てくる単語にとにかくついていけない。

だから、何をやっているのかさっぱりわからない。

しかも、ガキにしか見えない主人公とヒロインが、何と婚約!?

違和感バリバリで、感情移入なんかとてもできませんでした。

確かに画は綺麗だった。

でも、それだけではさすがに楽しめません。

ということで、評価は「C」にしておきます。


エンドロールの後に、「次回予告」みたいな演出もあったけど・・・

たぶん、もう見ないと思います。

映画評811 ~ アサシン クリード

今回は「アサシン クリード」

映画170305

世界的なヒットを記録したゲーム「アサシン・クリード」を、新たなキャラクターとストーリーで実写映画化したミステリーアクション。遺伝子操作によって、スペインでアサシンとして活躍した祖先の記憶を追体験させられる男が、歴史に隠された謎に挑む姿を描く。主人公とその祖先をマイケル・ファスベンダーが演じるほか、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズらが共演。監督は『マクベス』でマイケル、マリオンとタッグを組んだジャスティン・カーゼルが務める。

主演は、マイケル・ファスベンダー
共演は、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ、ブレンダー・グリーソン、シャーロット・ランプリング
その他、マイケル・K・ウィリアムズ、ドゥニ・メノーシェ、アリアーヌ・ラベド、ハリド・アブダラ、エシー・デイヴィス、ブライアン・グリーソンなど


<ストーリー>
記憶を失った死刑囚のカラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は、謎の施設に送り込まれ、遺伝子操作によって自分の祖先の記憶を追体験させられる。祖先は、スペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシン(暗殺者)であり、禁じられた秘宝“エデンの林檎”のありかを知る人物だった


ミステリーアクションということだけど、はっきり言ってよくわからなかった。

「テンプル騎士団」と「アサシン教団」との戦い、みたいな内容なんだろうけど、どっちもどっちみたいな存在だし、出てくる登場人物も敵味方含めて、何だかよくわからない。

しかも、両者が狙っているという「エデンの林檎」というヤツが、「自由意志を奪う」という設定が理解できないし、自由意志が奪われると、なぜ暴力性が抑えられるのかという理屈み意味不明だ。

だいたい、それを守っていたスルタンも、なぜ普通に保管していたのかよくわからない。

その行方を探すために、過去にタイムリープするというわけだけど、なぜ主人公が選ばれたのか、というのも、いちおう理屈づけてはいたけど、何だかこじつけ臭くて、違和感があった。

とにかく、内容は説明がないと理解できない。

そして、肝心のアクションも、主人公たちと敵が同じような格好をしているので区別がつきにくい。

実は、今回主人公を演じたマイケル・ファスベンダー主演の作品を見るのは初めてだ。

確か、「悪の法則」という映画に出ていた時に、ベネロペ・クルスやキャメロン・ディアス、ブランド・ピットなどと共演するということを「二度とできない組み合わせ」みたいな紹介をしていたが、その時点では聞いたことがない役者さんだった。

いちおう、アクション俳優ということになるのだろうか。

ジェレミー・アイアンズも年とったなあ、という感じ。

もう68歳だって。


ということで、あまり楽しめなかったので、評価は「C」にします。

映画評810 ~ トリプルX:再起動

今回は「トリプルX:再起動」

映画170225

型破りなシークレットエージェントの活躍を豪快に描き、ヒットを飛ばした『トリプルX』の続編。再びヴィン・ディーゼルを主演に迎え、息もつかせぬバトルが展開する。『イップ・マン』シリーズや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのアクション俳優ドニー・イェン、名優サミュエル・L・ジャクソン、FCバルセロナ所属のサッカーブラジル代表のネイマールらが出演。華麗なアクションにホレボレする。

主演は、ヴィン・ディーゼル
共演は、ドニー・イェン、ディーピカー・パードゥコーン、クリス・ウー、ルビー・ローズ
その他、トニー・ジャー、ニーナ・ドブレス、トニー・コレット、サミュエル・L・ジャクソン、ハーマイオニー・コーフィールド、ロリー・マッキャン、アイス・キューブ、ネイマールなど


<ストーリー>
エクストリームスポーツのカリスマにして、腕利きシークレットエージェントとしても名をはせたザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)に再びNSA(国家安全保障局)から声が掛かる。今回の彼の任務は、危険な敵の手に渡ってしまった世界中の軍事衛星装置を奪還すること。ザンダーはNSAがそろえた精鋭部隊を一蹴し、新たにチーム“トリプルX”を編成する。


大好きなアクションものだけど、その中では今回主演のヴィン・ディーゼルはあまり好きな方ではない。

何せ、口の中でもごもご言っているので、セリフが聞き取りづらいからだ。

もちろん、英語で言っている内容がわかるわけではないけど、とにかく聞き取りにくい。

そんな彼が主演の「トリプルX」だけど、前作が何と12年前の作品だから、記録にも残っていないし、まったくと言っていいほど覚えていない。

そのせいかどうかはわからないけど、出てくる人物がみんな「オレもトリプルXだ」みたいな感じで、元仲間みたいな描き方をされているが、何が何だかよくわからない。

ストーリーもよくわからない。

冒頭に、ドニー・ウェン率いる軍団がNSA本部(?)を襲うので、ヴィン・ディーゼルのチーム対ドニー・ウェンのチームの戦いになるのかと思っていたが、途中から雰囲気がおかしくなって、最終的にはこの両チームは仲間となり、ヴィン・ディーゼルに指示を出していたNSAの女指揮官が、実は悪いヤツで、最後はごちゃごちゃの戦いになる。

とにかく「オレもトリプルXだ」と名乗る人だらけで、敵なのか味方なのかわからず、南の島でバトルは、面白いとか言う以前に、誰が誰と何をしているのか理解できないので、ぼ~っと見ているだけだった。

さらに、最後の壮絶(?)なバトルも、敵はものすごい部隊で結構な装備で攻めてきているのに対して、合体軍団は機関銃やビストルなど軽装備だ。

にもかかわらず、敵の武器の弾丸は、異常なほど当たらない。

あれだけ盛大に撃ちまくっているのに、だ。

で、それでも弾切れとなった合体軍団が絶体絶命のピンチになった時に、突如現れた元トリプルXが、数発ロケット砲をぶっ話すと、敵はあっという間に壊滅。

ここは、たぶん感動的な再会、ということなんだろうけど、それまでにすでに誰が出てきても、何があっても驚かなくなっていた私としては、ピクリともせず。

結局、何があったのかわからないままに物語は終わる。

いやあ、久々に唖然とした映画でした。

冒頭に出ていたサミュエル・L・ジャクソンなんて、すっかり忘れていたし、「そう言えば、ネイマールも出ていたなあ」と思い出したのは、最後に二人とも出てきたから。

結局、物語にはまったく関係がないみたいだし、何しに出てきたのかさっぱりわからない。

ホントなら「D」でもつけたいところだけど、女優陣で怪しい女ボスを演じていたハーマイオニー・コーフィールドが綺麗だったのと、味方でちょっとドジな女の子を演じていたニーナ・ドブレスがかわいかったので、評価は「C」にしておきます。

こりシリーズって、まだ続くんだろうか。

映画評809 ~ 相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

今回は「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

映画170226

2000年に誕生以来、水谷豊が相棒と共に事件解決に挑む警視庁特命係の刑事にふんして、好評を博しているドラマシリーズの劇場版。主人公の杉下右京と反町隆史演じる冠城亘が、謎に包まれた国際犯罪組織を追い詰める姿を活写する。2代目相棒の及川光博や甲斐峯秋役の石坂浩二、さらには社美彌子役の仲間由紀恵らが出演するほか、北村一輝や山口まゆ、鹿賀丈史らが共演。監督は、長年『相棒』シリーズに携わってきた橋本一。エキストラおよそ3,000人を集めたパレードの中での見せ場など、劇場版ならではのスケールに期待が高まる

主演は、水谷豊
共演は、反町隆史、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、六角精児、神保悟志
その他、片桐竜次、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二、山口まゆ、益岡徹、江守徹、北村一輝、鹿賀丈史など


<ストーリー>
7年前、駐英日本領事館関係者の集団毒殺事件で生き残った少女が国際犯罪組織に誘拐されていた。そして現在。特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、国際犯罪組織バーズを追って来日した国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウ(鹿賀丈史)に同行することになる。そんな中、7年前に誘拐された少女の現在の姿の動画が公開され、犯行グループは身代金を要求し・・・


過去3作を見て、そのストーリーやトリックのムチャクチャさに、「何だ?このシリーズは」と思ったものだが、逆に「怖いもの見たさ」でつい見てしまった。

今回の右京の相棒は反町隆史。

すでに頂点から滑り落ちてしまって、もはや下っ端の犯人役でしか生きていけないのか、と思っていたのだけど、考えてみれば、犯人役の役者さんって、刑事役もよくやったりする。

とは言え、それ以上の存在感があるわけでもなく、右京との間で時々つまらないやり取りがあるけど、特に笑えなかった。


でも、残念ながらストーリー自体はそんなにおかしくなかった。

もちろん、ツッコミどころは随所にあった。

全体的に、警察幹部とか間抜けすぎるし、官僚もかなりヒドい描かれようだ。

細かいところでは・・・

ヒロインの女の子がマーク・リュウの泊まっている部屋に忍び込むのだけど、ネタばれすると、このヒロインとマークはグルである。

にもかかわらず、このヒロインは拳銃を持って侵入した。

なんで?

最初はそういう事情がわからないから変に思わないけど、後で考えてみたら、「えっ?」と思うようなシーンだ。

どう考えても、ゼッタイにあり得ないシチュエーションだろう。

さらにこのヒロイン、部屋の机に置いてあった特命係の2人の名刺を見つけると、なぜだか知らないが、声に出してそれを読む。

何で、わざわざ読んだの?

しかも「冠城」を正確に「かぶらぎ」だと読み上げる。

私だって、最初はこの名前を何と読むのか知らなかったのに、子供の頃から海外暮らしで、その後誘拐犯と共同生活をしていたのだから、たいして勉強もしていないだろうし、どうしてこの名前を「かぶらぎ」と読めたのだろう。

と言うか、やっぱりなんでわざわざ声に出したの?

違和感バリバリでした。

さらに、そこに置いてあったティーセットを見て、急に気を失ってしまう。

わざわざセットにかぶせてあったものを取る理由もよくわからないけど、そんなことより、あの後どうなったの?

拳銃を持ってる女の子だよ。

誰かに助けられたのだとしたら、その人はビックリするはずだし。

一人で起き上がって出ていったのなら、わざわざ気絶させる理由なんかないと思うのだけど。

これも、後で思い出して「で、何だったの?」と思ったシーンだ。

また最後の方で、右京が狙撃手に撃たれて入院するのだけど、次のシーンでは、ほとんどケガをした跡が感じられなくて、しかも車椅子に乗っていた。

なんで車椅子に乗る必要があるの?

撃たれたのは肩だよ。

そういう意味不明なシーンが結構あった。


しかし、一番気に入らないのは、この「相棒」の劇場版では定番となっているかのような、「テーマ」というか「訴えたいこと」だ。

今回は、「国民を見捨てた国・日本」である。

犯人(割とすぐにわかってしまうのでバラしてしまうけど、マーク・リュウである)は、太平洋戦争中に、トラック諸島で家族を殺された過去を持っている。

そして、今回の事件の7年前に、英国の日本大使館での毒殺事件でも、一人取り残され、しかも誘拐(実際は違うけど)された少女が、駐英大使のせいで見捨てられた。

そこで主張したいことは「日本は国民を大事にしない」というメッセージである。

だいたい、トラック諸島で軍人が民間人を見捨てて逃げたという話は、事実なのか?

しかも、軍が去った後の民間人しかいない島を米軍がなんで無差別爆撃なんかするの?

このシーンは、見ていて意味がわからなかった。

しかも、マークの少年時代を演じていた子役が、壊滅的に下手クソだったので、余計に違和感があった。


ついでに言うと、ヒロシンの女の子が、終盤で毒薬をまき散らそうとしていたマークの元へ走り寄ったり、取調室に一緒にいたりするけど、これもいらないシーンだと思う。

せっかくのシリアスな場面に水を差すように見えるし、そんなところに出てくる意味がわからない。

つまり、まわりの人間が無能ばかりだから、ということになるからだ。

だって、野放しにしているのと同じだし。


などなど展開の中でのツッコミどころもたくさんあったし、そもそも制作したテレビ朝日の思惑が相変わらず気持ち悪いのもあるけれど、今回のストーリーや右京が犯人を暴いた推理などは、特に違和感がなかったので、評価は「C」にしておきます。

もっとボロクソに書くつもりだったのに、ちょっとがっかり!?


おまけで・・・

終盤の目玉でもあったスポーツ選手団のパレード中での駆け引き。

パレードにまったく臨場感がありませんでした。

みんな棒立ちみたいな感じで、見ていて気持ち悪かったです。

映画評808 ~ ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

今回は「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

映画170205


ランサム・リグズの小説「ハヤブサが守る家」を実写化したファンタジー。奇妙な子供たちが暮らす屋敷を訪れた少年が、彼らに迫りつつある危険と自身の秘めた宿命を知る。監督は、『アリス・イン・ワンダーランド』などのティム・バートン。『悪党に粛清を』などのエヴァ・グリーン、『エンダーのゲーム』などのエイサ・バターフィールド、『アベンジャーズ』シリーズなどのサミュエル・L・ジャクソンらが顔をそろえる

主演は、エヴァ・グリーン
共演は、エイサ・バターフィールド、クリス・オダウド、アリソン・ジャネイ、ルパート・エヴェレット
その他、テレンス・スタンプ、エラ・パーネル、フィンレー・マクミラン、キム・ディケンズ、ジュディ・デンチ、サミュエル・L・ジャクソンなど


<ストーリー>
少年ジェイクは、現実と幻想が交錯する中で、奇妙な子供たちが暮らす“ミス・ペレグリンの家”を見つけ出す。子供たちが不思議な能力を持ち、ひたすら同じ一日を繰り返す理由を知る一方で、彼らに忍び寄ろうとしている危険に気付くジェイク。さらに、ミス・ペレグリンの家へと導かれた理由と自身の役割を知る。やがて、真実が明らかになるとともに、子供たちに思わぬ変化が起こるが・・・


これまた結構面白かった。

独特の世界を描くティム・バートンの作品で、一部で「結構ダークだよ」という声もあったので、ちょっと不安もあったけど、それほどダークでもなかった。

クレジットでは、主演はエヴァ・グリーンとなっているが、実際の主人公は少年ジェイクであることは間違いない。

この子を始めとして、登場する子供たちはそれぞれ「異能」を持っている、という設定だけど、その「異能」が様々な場面で生かされる、という展開がうまく描けていたと思う。

中盤以降に出てくる化け物たちとのバトルも、それほど過激ではなく、ダーク・ファンタジーらしい軽い仕掛けの応酬となっている。

ただ、それだけに、子供たちの「異能」を含めてちょっと違和感が・・・

まず、最後のラスボス・バロンとの戦いで、なぜバロンはジェイクのそっくりさんに化けたの?

力量としては、圧倒的にバロンの方が上で、わざわざ子供だましをしなくても勝てる状況だったのに。

そもそも、エマとイーノックは、どうして「ジェイク!」などと叫びながら部屋に近づいたのか。

バロンがジェイクとともに部屋にいるのは明白なのだから、わざわざ敵に「今から部屋に入りますよ」などと宣言する必要などなく、奇襲した方が良かったのに。

いくら子供たちがクロスボウ(弓矢)を持っていたとしても、当たる可能性は低かったのにもかかわらず、わざわざ化けたのは、「ジェイクの異能が最後に生かされる」という流れにしたかったのだろうけど、ちょっと無理やりっぽかった。


あと、頭から袋を被った双子の異能が、最後に明かされるのだけど、あんな「武器」があるのなら、もっと早く使っていれば良かったのに。

最後の最後まで取っておく理由など、どこにもないはず。

これも、最後まで取っておいた方が面白い、という理由だけ、のような気がするし。


さらに、沈没船を復活させて航海に出るのだけど、あれはどうなの?

船って、そう簡単に再稼働するものなのか?

沈没したのだから、座礁したとか、とにかく船体には傷とか穴があいているはずだけど、嵐で船が横波を受けて傾いた、というだけなのか?

空気を入れただけでは、簡単に浮き上がったりしないと思うのだけど・・・

また、蒸気で動いていたみたいだけど、単に炉(?)に火をつけただけで船が動いたりするものなのか?


そのあたりの描写がほとんど省かれているので、気が付かなければそれでいい、みたいな展開だった。

まあ、その分テンポが良かった、というのはあるけれど。

ということで、ツッコミどころは結構あったけど、全体的には大きな違和感もなく、楽しめました。

ということで、評価は「B」にします。


余談だけど・・・

ジョニー・デップに替わって、今度はサミュエル・L・ジャクソンが、変なキャラクター作りに励んでいるのだろうか。

映画評807 ~ 虐殺器官

今回は「虐殺器官」

映画170204


2009年に34歳の若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃の作品をアニメ化していく、「Project-Itoh」の第1作として放たれるSFアクション。内戦や虐殺を裏で操っているとされる謎の人物、ジョン・ポールを追い掛けるアメリカ軍の特殊部隊大尉クラヴィス・シェパードの姿を描く。監督には数多くのガンダム作品に携ってきた村瀬修功、キャラクター原案には「ビビッドレッド・オペレーション」などのredjuiceが集結。謎が謎を呼ぶストーリーもさることながら、緻密なビジュアルや迫力満点の見せ場にも圧倒される。


<ストーリー>
開発途上にある国々で頻発する紛争や虐殺の背後に存在する、ジョン・ポールという謎に包まれた男。アメリカ軍の特殊部隊大尉クラヴィス・シェパードは特殊暗殺部隊を率いて、彼の行方を追跡していく。


これは面白かった。

原作はもちろん知らないけど、原作を知っている人には、エラく評判は悪いみたいだ。

また、人が殺されるシーンが多くて、子供をはじめとして実に多くの人が殺される。

さすがは「R15」指定である。

ただ、「言語が脳に及ぼす影響」というような内容が、いろいろな言葉で表現されるので、その都度「これは覚えておきたいな」みたいなものも結構あった。

あと、とにかく画がきれいだ。

予告編を見たわけでもなく、どんな内容かも知らずに見ようと思ったのは、実はこの画がきれい、いうのがあったからだ。

展開もよく、まったく飽きさせないペースだった。

内容については、うまくコメントできないので、これ以上はやめておきますが、評価は「B」にします。

映画評806 ~ ドクター・ストレンジ

今回は「ドクター・ストレンジ」

映画170129

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンらが共演。たとえ敵であろうとも他者を傷つけることのできない外科医の行く末に注目。

主演は、ベネディクト・カンバーバッチ
共演は、キウェテル・イジョフォー、レイチェル・マグアダムス、ベネディクト・ウォン、マイケル・スタールバーグ
その他、ベンジャミン・ブラッド、スコット・アドキンス、マッツ・ミケルソン、ティルダ・スウィントンなど


<ストーリー>
ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが・・・


これは、意外と面白かった。

マーベル・シリーズの主人公がまた一人増えたわけだけど、こんなヒーローがいることは、もちろん知らなかった。

どんなヒーローになるのかと思っていたら、描かれている世界が結構デカい。

冒頭の描き方もなかなか良かったと思うので、すぐに入っていけた。

何となく面白そうだったし・・・

一言で言うと、「マトリックス」と「インセプション」を混ぜ合わせた感じ?

「マトリックス」はほとんど関係ないかな?

主人公のストレンジは、天才的な頭脳は持っているが、この世界での実力はまだわからないにもかかわらず、あれよあれよという間に成長していって、最後は世界を救う、みたいな展開にはちょっとムリがあるのだけど、テンポがいいので、あまり違和感がない。

主人公が強いのか、ラスボスが弱いのかはわからないけど、最終戦では、壮絶なバトルはまったくない。

ただひたすらヒーローを殺し続けるという永遠の繰り返しの中で、ラスボスが根負けしてしまった、という変な結末だけど、まあ許せる範囲だろうか。

出演者も、それぞれ存在感があったと思う。

ベネディクト・カンバーバッジは、もはや貫録十分。

悪役のマッツ・ミケルソンも相変わらずの貫録だけど、今回はティルダ・スウィントンがなかなかいい感じだった。

ということで、評価はちょっと甘めに「A」にします。


映画の冒頭で「本編が終わった後に、特別映像があります」みたいな字幕が出てきたので、「何だよ、次回予告のためのショート映像か?」と思っていたら、何とあの人が出てきた。

さすがマーベル、と言いたいところだけど、そのうちアベンジャーズに出てくるんじゃないだろうな。

と言うか、これは間違いなく出てくる!

もし出たら・・・

たぶん、見ます。

映画評805 ~ 劇場版黒執事 Book of the Atlantic

今回は「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」

映画170121

テレビアニメや舞台、実写映画にもなった枢やなのコミックの中で、人気の高いエピソード「豪華客船編」をアニメ化した劇場版。19世紀の英国を舞台に、名門貴族に仕える執事と彼の主人である13歳の少年が、死者蘇生のうわさを調査すべく豪華客船で繰り広げる活躍を描き出す。監督は『BLEACH ブリーチ』『黒執事』シリーズなどの阿部記之。小野大輔と坂本真綾がそれぞれ執事と主人の声を担当。船上という究極のシチュエーションで起こる事件に立ち向かう二人の活躍が見どころ


<ストーリー>
19世紀の英国。名門貴族ファントムハイヴ家に仕える執事のセバスチャン・ミカエリスは、13歳の主人シエル・ファントムハイヴと一緒に、「女王の番犬」として裏社会の仕事にいそしんでいた。あるとき、シエルとセバスチャンは死者が生き返るといううわさを調べるべく、豪華客船カンパニア号に乗り込むことになり・・・


これは、意外と面白かった。

いちおう、2014年に公開された「黒執事 Book of Murder 上下巻」は見ているのだけど、評価を見てみると、それほど高くない。

ただ、何となく続編のつもりで見たのだけど、今回は主人公である黒執事・セバスチャンの過去(というか、主人であるシエルの執事となった背景)がわかるので、ようやくスタートラインに立った感じだろうか。

要するに「悪魔」とか「死神」がたくさん出てくる世界である。

セバスチャンは悪魔なんだって。

原作を知っている人からすれば、「あんた、何も知らないで見てるの?」と思われるかも知れないが、いつもそうである。

しかも、前作をほとんど覚えていないので、余計に内容がわからないまま見てしまう、ということもたまにある。

だから今回も、途中豪華客船の中で開かれる秘密の会合に侵入する際、あまりにも簡単に開催場所や合言葉まで調べられているので、「ちょっと安易すぎないか」と思った上に、その合言葉「フェニックス」を言う時に変な恰好をする姿を見て、完全に「しまった、見なきゃ良かった」と思ってしまった。

さらに、随所にギャグまがいのセリフが出てくるのだけど、どうも受け付けられなくて、この時点ではちょっと諦めかけていた。

ところが、話か進み、その他のキャラクターが出てきて、それぞれの素性がわかってきたら、逆に開き直って見ることができ、その結果結構楽しむことができた。

だいたいの背景もわかってきたので、今後も楽しみになってきました。

ということで、評価は「B」にします。

やっぱり、何事もな~んにも知らないで見るよりは、ある程度知っておいて見た方が楽しめるかな!?

映画評804 ~ 傷物語<Ⅲ冷血篇>

今回は「傷物語<Ⅲ冷血篇>
映画170107

西尾維新の代表作「化物語」の前日譚であり、「物語」シリーズの原点ともいえる小説を3部作で映像化した劇場版アニメーションの最終章。ドラマツルギーら3人の強敵と戦い抜き、吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの四肢を取り戻した高校生・阿良々木暦が、元の人間の姿に戻るはずが、吸血鬼の恐るべき本質を突き付けられる姿を描く。前作・前々作と同様に総監督を新房昭之、監督を尾石達也が担当。過酷な運命が暦を待ち受ける。


<ストーリー>
ドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターという3人の強敵に勝ち、吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの四肢を奪還した阿良々木暦。これで普通の人間に戻ることができると思っていた暦だったが、キスショットに吸血鬼の恐るべき本質を知らされる。暦は自分のしたことを後悔するが、そんな彼に同級生の羽川翼があることを提案する。


3部作の最終章である。

過去2作は何だかわけのわからないままに見たのだけど、何となく結末が気になったので、最後まで見ることにしたわけだ。

前作で、3人の強敵にあっさりと勝ったので、最後には何が待ち受けているのかと思えば、一言で言うと、主人公が人間に戻れるかどうか、という話。

わけもわからずに延々と続くバトルの先で、なぜかまたヒロイン(?)の羽川が出てきて「キスショットは、ホントは自分の死に場所を探しているのだ」と言う。

その相手が主人公・阿良々木だったというわけだけど、それで終わると、ただの感動物語(?)になってしまうと思ったのか、本作ではそのような終わり方はしない。

自分が吸血鬼となって生きるか、それともキスショットを殺して人間に戻るか、という二者択一を迫られた主人公は、ここで何とエヴァンゲリオンの碇シンジのような態度を取る。

つまり「どっちもイヤだ」というわけだ。

もっと言えば「キスショットを殺すことはできない」ということ。

何のことはない、現状を理解しようともせず、「〇〇を助けるためなら、自分が犠牲になってもいい」という、わけのわからない正義感、というか、「キスショットが生き長らえる、ということは、人間にとってどんな悪影響があるのか」ということに頭が働かないバカ、である。

で結局、今回4人しか出てこない登場人物の最後の一人・忍野の提案によって(「ストーリー」のところに書いてある「ある提案をする」とあるのは、実は羽川ではなく忍野である)どちらでもない結末を選ぶ。

つまり、キスショットは殺さずに、中途半端な存在(ガキの吸血鬼みたいなもの)で生き続けることとなり、もちろん主人公は吸血鬼(限りなく人間に近い吸血鬼)のままである。

これで良かったのか?という気がしないでもないが、そもそもが、この後に続く「化物語」の前日譚なのでしょうがない。

第一部・第二部では、バトルなどか中心となっていたので、最後もハデなバトルを期待していた私としては、ちょっと肩透かしを食らった感じだけど、「まあ、こんなもんか」という気持ちもある。

そんなことより、ヒロイン・羽川翼の存在がよくわからない。

主人公を助ける存在、というよりは、「なんでそこにいるの?」というイメージしかなく、極端なことを言えば「エロ担当」みたいなだけの存在。

今回も、ちょっとエッチなやり取りがあって、それは物語のメインとはまったく関係のないシーンであり(原作にはあるみたいだけど)、見ていて違和感バリバリだった。

ということで、過去2作はいずれも「B」をつけたのだけど、最終的にはあまり「面白かった!」というわけでもなかったので、評価は「C」にしておきます。

でも、この手の物語は嫌いではないので、このシリーズは今後も見てみたいと思います。

映画評803 ~ この世界の片隅に

本年第一弾は「この世界の片隅に」

映画170103

「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する


<ストーリー>
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。


太平洋戦争の前後を描いた作品で、舞台は広島県呉市。

ということは、当然原爆を身近に感じた人たちが描かれている。

アメリカにボコボコにされた上に、原爆を2つも落とされた戦争。

私は、そんな悲惨なこの時期を描いた映画はほとんど見ない。

どうしても悲しくなってしまうからだ。

だから、最初は見るつもりはなかったのだけど、見た人から「そんなに悲惨じゃなかったよ」と言われたし、割と評判も良かったので、見ることにしたのだけど・・・

やっぱり悲惨だ。

主人公は右手を失ってしまうし、母を原爆で失った子供を描写したシーンは、何とも言えず重い。

そんな中でも、明るく生きようとする主人公・すずだけど、街が根こそぎやられているのに、あそこまで明るくなれるものだろうか、と逆に悲しくなってしまう。

でも、当時はそんな感じだったのかなあ、という気もする。

展開としても、「お涙頂戴」的な作りではなく、市民の生活を淡々と描いているというイメージだった。

そういう意味では、「ほのぼの系」と言えるかも知れない。

画も、最初は馴染めなかったが、物語が進むにつれて慣れてくるので、そんなに違和感はない。

主人公の声を担当したのん(能年玲奈)も、泣くシーンなどはちょっと「ん?」と思ったが、全体的にはなかなか良かったと思う。

舞台が広島ということで、もちろん広島弁が出てくるが、まああんなものかな、という程度で、特に違和感はなかった。

「泣いた」とか「感動した」という内容ではないので、評価は難しいけど、特に変なところもなかったので、正月第一弾ということで、ちょっと甘めに「B」にしておきます。


Yahoo!映画評を見ていると、中に「真実を描いていない」とか書くヤツがいて、何事かと読んでみると「加害者なのに被害者面している」とか「ここから真珠湾に攻めていって、それで戦争が始まった」とか書いてあって唖然とした。

じゃあ何か?
アメリカは被害者なのか?

別に「日本が正しかった」などと言うつもりはない。

戦争当事者に「加害者」も「被害者」もない。

当時はそういう状況だっただけで、日本を脅威に感じた欧米諸国が寄ってたかって日本を叩こうとした中での出来事。

シナ・チョウセンみたいに、存在自体が害悪な国が近隣にあったせいで、日本は悲惨な目に逢ってしまったとも言えるわけだけど、いまだに「日本は加害者」などと言っている連中を見ていると反吐が出そうだ。

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